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Netflix『13の理由』シーズン3第9話の私的な感想―ジャスティンの嘘―(ネタバレあり)

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13 Reasons Why Season3 Episode9/2019~(アメリカ)
製作総指揮:セレーナ・ゴメス
出演:ディラン・ミネット、ジャスティン・プレンティス、アリーシャ・ボー、デレク・ルーク、グレース・サイフ、ブレンダ・ストロング他

 ブライス殺しの犯人

・・さすがにちょっと、中だるみ感が否めないな。。


最早このドラマは、殆どミステリー風を装った社会派ドラマなので、ネット上のレビューでは、肝心の事件当日のエピソードが出てこない事に痺れを切らした視聴者からの、クレームが入る事もしばしば。。

なので、とりあえず核心のブライス殺しの犯人を、これまでのエピソードの中から探っていくと・・

①クロエは子供を下ろし別れてたのでシロ
②ジェシカはジャスティンに夢中なのでシロ
③ジャスティンはブライスと決別したのでシロ
③タイラーは自分で過去を乗り越えたのでシロ
④アレックスはブライスと絶交したのでシロ
⑤トニーはブライスに恩義を感じてたのでシロ
⑥アニは肉体関係を持っていたのでシロ
⑦ノラは息子との関係を修復中だったのでシロ

と、こんなトコロでしょーか?

そうすると、2時間半の空白の時間があったクレイと、大怪我をした原因が解明されてないザックあたりが容疑者候補なんだけど、クレイは情緒不安定過ぎるけど主人公だから可能性は低いし、元々親友だったザックに、ブライスを殺す程の激しい動機がある様には思えないんですけど。。

そもそも、ホームカミング試合当日の夜のアリバイが明白なのは、一番怪しそうに見せていたモンティーだけで、8話になっても未だ他の生徒全員のアリバイが立証されてないっていう・・・

 

・・いや、待てよ。。

そもそも、そのモンティーさえも警察が裏を取ったと証言してるだけで、彼のブライスに対する気持ちは、これまでに殆ど描かれてない。。

更にジャスティンも、ブライスの部屋に侵入したりと不審な行動が多すぎるし、アレックスの言う通り、ジェシカが彼を庇ってホームカミングの日のアリバイを作っていたのだとすれば、まだまだ犯人は絞れなさそう。。

 

・・まあ、つまり、、

物語の軸足を、元からサスペンスにする気がさらさらないドラマなので、大人の知らないティーンが抱え込んでいるホンネだけに焦点を当てて、なんとか最期まで完走してみましょうw(←製作側から賄賂をもらっているヒトの意見(^^;)

 

シーズン3第8話の感想はコチラ

 

以下、『13の理由』シーズン3第9話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 いつも悪い知らせを待ってる

・・目覚めたジャスティンに、彼の鞄から見つけたオキシコドンを突きつけるクレイ。
ジャスティンは、それを出来心からブライスの葬式の日に見つけた事を告げると、クレイは一旦はその留飲を下げようとするが。。

デニスから、ブライス殺害容疑の重要参考人として警察に名指しされた事を知るクレイ。。

 

嫌疑をかけられたクレイと同様に、モンティーからの脅しを受けるジャスティン。
しかし、自分のクスリの情報をリークしたモンティーを返り討ちに、タイラーのレイプ事件の真相に、クレイが近づき始めた事を仄めかす。。

廊下で偶然ジェシカと鉢合わせたジャスティンは、彼女に残る思いを告白。
やがて、その抑え込む気持ちを我慢できなくなった二人は、周囲の目も気にせず、濃厚に唇を重ね合わせる。

ジャスティンの身を案じるクレイは、アレックスを経て、ザックの元へ。
彼は、運動部にしか居場所のないジャスティンの、その報われない現実を伝え、改めて彼の身の潔白を宣言するが・・

トイレでジャスティンと出くわしたアレックスは、彼の身の潔白を信じない。
彼は、ジャスティンが弱さから無言を貫き、ジェシカを犠牲にしていた事を改めて告げる。。

不器用な言葉でクレイを励ますタイラー。
しかし、周りの生徒達の目に怯え始めたクレイは、その孤独感を徐々に募らせる。。

 

ハンナの自殺で傷ついた心を、アニに打ち明けようとするクレイ。。
しかし、彼女の差し伸べる手にも臆病なクレイは、アニにその本音は語れず。。

 

食堂で独り昼食をとっているクレイの元へやってくるサイラス達。
その様子を見ていたアニは、クレイへと募る不信感を拭い去る事を決断。
やがて、ジャスティンのついたを彼女が暴露すると・・

公認の仲となったジェシカは、ジャスティンに甘えようとするも・・
ジャスティンは何時になく不安感を募らせ、ジェシカに突然別れを切り出す。。。

 

ジャスティンの働くモネにやってくるセス。。
彼は、ジャスティンが自分から盗んだ金を理由に、売人の仕事を手伝わせる。。
・・やがて、くすねていたコカインの使用で警察に連行されていたジャスティンを、クレイの親の代わりに、迎えにやってくるのはブライス。。
彼は弁護士を使いジャスティンを保釈させ、セスに彼との手切れ金を手渡す。
更に、薬中の症状の見えていたジャスティンに、ブライスは徐々に覚せい剤から手を切る為のクスリを手渡す。。

 

事の真相をクレイ達に打ち明けるジャスティン。。
そして彼は、ブライスの死体が上がった日に送られてきた、セスからの脅迫メールを見せ・・

セスの住処にやってきたクレイ達は、その部屋からブライスの腕時計を発見。
やがて戻ってきたセスにそれを突きつけ、ブライス殺しの疑惑を広げるが・・・

落ち着かない様子で振舞うジャスティンを観察していたクレイは、彼がコカインを使用する現場を見つけてしまう。。
裏切られた悲しみと共に、ジャスティンに激しく詰め寄るクレイ。。。

 

アメフト部の対外試合中、ザックに自分がコカイン中毒である事打ち明けるジャスティン。。
困惑を隠し切れないザックは、迷いつつも、彼の尿検査をすり替える。。

・・そして闇夜でブライスからクスリを受け取るブライスは、戻った部屋で、独り涙を浮かべ・・

 

ブライスの独善的な様を避難するクレイ。。
しかし、ジャスティンは薬物中毒の恐ろしさを知るブライスを擁護する。。

薬中の自分を戒める為、寂し気にクレイの家を出ていく決断を口にするジャスティンに、クレイは熟慮の末、迷いながらもオキシコドンを手渡す。。。

 

・・ジャスティンが寝静まった夜更け、クレイの携帯にはハンナの母親からの電話が・・・

 

 

 

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 ・・闇夜でブライスに呟くジャスティンの台詞が、一番染みました。。

なんだか、取り戻せない友情をあそこまで簡潔に言われると、これまでの二人の深い絆がいっぺんに蘇ってきます。。。

 

そして何よりも、驚かせてくれたのは、、

いましたね、そういえば。。ブライスへの殺害動機が死ぬほどある人間が。。

皆さん覚えてましたか?

ケイト・ウォルシュ演じるハンナの母・オリヴィアの存在を。。。

 

ハンナの降板ニュースと共に、死んだ娘の夢をかなえる為、NYに旅立ったはずの彼女がまた戻ってくるのなら・・

私的には、ブライスを殺していい権利があるのは、彼女だけ。。

 

ラスト5秒のクリフハンガーにまんまと引っ掛かっちゃいましたが、今回は薬物の知識が多少ないと、わけのわからないエピソードな気がします。

 

・・仕事上、知っている知識を最大限にひけらかすと・・・

ジャスティンを苦しめている麻薬の禁断症状は、多分コカインでしょう。(←訂正します!ヘロインでした(^^;)

更にオキシコドンと呼ばれる、彼がブライスから受け取ったピルは、痛み止め系の半合成麻薬

そこから察するに、重度の麻薬中毒者からその症状の悪化を和らげる為に使用されているもののよーな気がします。

 

・・だけど、、

コカイン系は基本、セレブドラッグに分類される高価なモノなので、貧乏な高校生達の間では、昔は中々手に入らなかったはずだけど・・(というより、セスがドラッグディーラーの設定自体すっかり忘れてました。。)

更に、突然情緒不安定気味にジェシカに別れを告げてみたり、あからさまに不安定な仕草を見せる彼の様子を見て、周りの人間が誰も気づかないっていう設定も、どうも釈然としません。。

そして、どんな麻薬を使用しているのかはともかく、禁断症状が出始めている子供達の様子に気づかない他人に無関心な社会そのものの実態の方がよっぽどコワイ。。

 

それでも、、

そんなジャスティンの性根を叩き直そうとする運動部コーチからの助言は、ちょっと胸に染みました。

体育会系の世界で鍛えられるのは、実は肉体よりも

言い訳を繰り返していたジャスティンが、ザックに真実を打ち明けたのも、そんな精神がスポーツによって少しは培われたからでしょう。

臆病な正義を貫くザックや、正論ばかりのヤンデレ系童貞のクレイまでもが、そんなジャスティンの依存度を知った上でも、施設に頼らず、友情と信頼だけで解決しようとしていた様子は、なんだか泣けてきます。。

 

捨て犬の様な上目遣いでジェシカの心をくすぐるジャスティンは、同性から見るとちょっとズルく感じるけど、“キラーロボット”?系のわけのわからないアメコミ話をするアニの登場が若干控えめだったので、もう許しましょうw 

 

・・妙にジャスティンに突っかかるアレックスは、嫉妬なのかステロイド使用の副作用なのか、未だに分からないけど・・・

シーズン3第10話の感想はコチラ

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『13の理由』Netflixで観賞できます。 

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