マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第14話の私的な感想―迷走するニーガン、キャロル、ベータ、そして・・―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode14/2019~(アメリカ) /ヒューマンドラマの特性 /連日報道されるコロナショックの影響は、いよいよ本格的にドラマ業界にも。。 ポスプロ(主に撮影した素材に特殊効果、MA、カラコレ等の作業を行う事)が間に合わず…

『ウォーキングデッド』シーズン10第13話の私的な感想―リックからのメッセージ―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode13/2019~(アメリカ) /ミショーンの最終回 /前回随分毒を吐いたので、このドラマの視聴が少しだけ楽になってきましたw ・・えーと、でもなんだっけ? 先週のエピソードのショックが大きすぎて、今回までの経緯を全く…

映画『ナイチンゲール』の私的な感想―銃を向けた鶯達はなぜその引き金を引けなかったのか?―(ネタバレあり)

The Nightingale/2019(オーストラリア)/136分 /アボリジニの歌声 / 自分達が声と認識する“虫の音色”は、白人にとって雑音に聴こえるらしい。 これは古くから自然に畏怖の念を抱く、日本人だけが持つ特殊な感覚なのか。。 実のトコロ、この極めて左脳的…

映画『ディープ・インパクト』の私的な感想―地球最後の日に寄り添う人―

Deep Impact/1998(アメリカ)/121分 /他人に不寛容な時代 / 私的な気持ちを吐き出せば、終末論は突然やってくるものではないと思っている。 新型コロナの感染力やシンギュラリティのように、ある日突然オーバーシュートするのではなく、不安が人の心に…

映画『天国の口、終りの楽園。』の私的な感想―大人へと成長する全ての少年達へ―

Y tu mamá también/2001(メキシコ)/105分 /嘘で固めた心 昔の若者は、みんなズルかった。 恋愛に、友情に、両親への感謝のキモチさえも。 漠然と焦る心をひた隠しにし、どうでもいい小さな嘘をつきまくって、張り詰めた自分の気持ちをそっと塗り固める。

『ウォーキングデッド』シーズン10第12話の私的な感想―このドラマをダメにしたのは誰なのか?―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode12/2019~(アメリカ) /TWDへの苦言 /・・ふざけ半分で『TWD』ブログを続けてきましたけど、そろそろ限界でしょうか。。 今までは、ココの前説でエピソードのネタバレになる内容は避けてきましたが、今回はあまりにシ…

『ウォーキングデッド』シーズン10第11話の私的な感想―ユージーンの恋心―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode11/2019~(アメリカ) /打ち切りライン /・・あ、いつの間にかもう月曜日。。 「アレ?ダリル先週まで何してたっけ?」 何てゆーライトな視聴者向けの後付け確認用記事となり果てたウチの感想ブログですが、物語はココ…

映画『STOP』の私的な感想―原発事故がもたらしたもの。被災者の怒りと覚悟―

스톱/2015(韓国)/82分 /忘れる事 / 忘却にバイアスを傾けないと、やってられない事はごまんとある。 世界中を、目に見えない不安に陥れる新型コロナの恐怖でもそうだ。 あらゆる手段を尽くしても、その閉塞感を拭い去れなくなった時に、人はその話題を…

『ウォーキングデッド』シーズン10第10話の私的な感想―ガンマの裏切り―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode10/2019~(アメリカ) /古い記憶。。 /・・最近では、あれだけ待ち遠しかった月曜日が、かなり苦になってきました。。 ・・・もう正直、書きたいコトも特にないんだよね。。。 10年前のこのドラマの開始当初は、仕事を…

映画『レ・ミゼラブル』の私的な感想―怒りのクラスター連鎖は何を生むのか?―

Les Misèrables/2020(フランス)/104分 /怒りのクラスター連鎖 / 新型コロナの爆発的な感染力が広がりをみせる中で、世界中に広がる不安。 テレビを付ければ、そんな対応の遅れを取った日本政府に対し、浅はかな予備知識と貧困な想像力をひけらかすメデ…

映画『ミッドサマー』の私的な感想―禁忌の異色ホラー。フォークロアに閉じ込めた凶悪な恋心―(ネタバレあり)

Midsommar/2020(アメリカ/スウェーデン)/148分 /禁じ手のホラー映画 / 傍若無人に鬱憤を映画で晴らすアリ・アスター監督がまたやってくれた。 冒頭の意味深なタペストリーから、天地逆転のカメラアングル。 ・・彼の抱える闇は、まだまだ深そうだ。。

映画『初恋』の私的な感想―三池ワールドの時代が駆け巡る。歌舞伎町ロマンスから零れ落ちる本物の純愛―

FIRST LOVE/2020(日本)/115分 /愛憎渦巻く真のエンターテインメント / 三池映画でこんなにもアドレナリンが出まくったのは久しぶりだ。 これぞ正しくザッツ・オール・エンターテイメント! 随所に遊び心もしっかり滲ませながら、ポップでクレイジーな…

『ウォーキングデッド』シーズン10第9話の私的な感想―キャロルの過ち―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode9/2019~(アメリカ) /シーズン10後半戦再開に向けて /・・とうとう再開してしまいました。 褒め専ブロガーの心を搔き乱すあのドラマが。。 『ゲースロ』終了後、海外ドラマロスが酷く、最近めっきりブログを書く間…

映画『1917 命をかけた伝令』の私的な感想―110分間のワンカットで繋がれたもの―(ネタバレあり)

1917/2020(アメリカ/イギリス)/110分 /偏ったカタルシス / サム・メンデス監督の作品は、偏ったカタルシスが強い。 『ロード・トゥ・パーディション』では、疑似親子の確執を。 『レボリューショナリー・ロード』では、幻想夫婦の崩壊劇を。 自身の監…

映画『AI崩壊』の私的な感想―シンギュラリティへ向けての人の幸福論―

AI崩壊/2020(日本)/131分 /悪意のないSF映画 / 悪意のないSF映画を作るのは、結構大変だ。 和製『マイノリティ・リポート』との謗りも多かった割には、この映画は結構鋭く日本人の歪な感覚をついてくる。 AIの暴走なんてテーマは、ハリウッド映…

映画『ラストレター』の私的な感想―未咲と鏡史郎はなぜ別れたのか?―(ネタバレあり)

Last Letter/2020(日本)/121分 /答辞に込められた思い / 久しぶりに観た岩井俊二の新作は、正直かなりヤバかった。 それは、夢を見続けていた十代の頃に憧れた、紗のかかった映像がすっかり薄くなり、俳優達の止めどない直球の台詞が、劇中に溢れてる…

映画『ヴァンパイア』の私的な感想―愛しくも切ない岩井童話の世界―

Vampire/2011(日本/アメリカ/カナダ)/119分 /岩井俊二初の海外長編映画 / 抽象的な表現の多い岩井映画を、苦手な人は少なくない。 けれど、目に見えるものが全てとは限らない世の中では、どうしても、感覚だけは研ぎ澄ませておきたくなってしまう。…

映画『花とアリス』の私的な感想―揺れる女心とビタースイートな思い出―

HANA&ALICE/2004(日本)/135分 /等身大目線の温もり / 岩井俊二の映画は、大抵どれも優しい音色がする。 その中でも、この映画の温もりは未だに冷めやらない。 彼の映画は、殆どと言ってしまっていいほど、説明がない。 駅のホームに佇む少女達の白い息…

映画『パラサイト 半地下の家族』の私的な感想―アジア映画初のオスカーの快挙!寿石(スソク)に込められた人の品格と染みついた貧乏の臭い―(ネタバレあり)

기생충/2019(韓国)/132分 /ジャンルに縛られない映画 / メイヤーの法則というものがある。 これは、“事態を複雑にするのは単純だが、単純にするのは複雑な作業である”という一種の哲学だ。 映画もこの法則の類に漏れず、監督の伝えたい事を単純化する…

マリブの選ぶ2019年に観た映画のマイベストと2020年上半期期待の新作映画

2019年のマリブの本当のオススメ映画厳選10選 /・・サボり癖の出始めたブログを、性懲りもなく書き続ける今日この頃。。 「来年本厄だから、きちんとどっか連れてけ!」 とはっぱをかけてくる連れにケツを叩かれ、大晦日ギリギリ迄、自宅と会社の両方で放置…

映画『テッド・バンディ』の私的な感想―史上最悪の殺人鬼を愛した3人の女―

Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile/2019(アメリカ)/109分 /殺人鬼を愛した二人の女 / こんな事を言うと大分誤解を受けてしまうだろうけど、劇中に登場する女達には酷く共感出来てしまう。 ミステリアスな男に、女は何時の世も後ろ髪を引かれ…

映画『マリッジ・ストーリー』の私的な感想―冷静と情熱の間で立ち戻る女の分岐点―

Marriage Story/2019(アメリカ)/136分 /女の分岐点 / この映画を独りで見てしまった事を、後になって酷く後悔した。 “映画は誰かと一緒に見たい!”なんて世迷言は疾うに捨てたつもりだったけど、やっぱり女の分岐点を具に捉えたこの映画は、女性側の視…

映画『アイリッシュマン』の私的な感想―ギャングスターのリアルな不条理の世界―

The Irishman/2019(アメリカ)/209分 /アイロニカルなジョーク / マーベル映画を侮蔑した発言で批判を浴びた、マーティン・スコセッシの気持ちはよく分かる。 カラフルでスタイリッシュに彩られた刺激的なスクリーンの中では、彼らが映画に残したかった…

『ウォーキングデッド』シーズン10第8話の私的な感想―バージルの言葉―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode8/2019~(アメリカ) /リックの面影 /ようやくシーズン10前半最終話となりました。 ・・正直、冷めきったキモチから、中々立ち直れませんが。。 自分が「善人である事を疑うと全てが崩れる」と言う初回エピのアーロン…

『ウォーキングデッド』シーズン10第7話の私的な感想―ダンテの正体―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode7/2019~(アメリカ) /内向き志向の構図 /まどろっこしい映画感想記事ばかり書き過ぎて、とうとう連れに“ユージーン”と呼ばれるよーになった私、どうもマリブです。 ・・正直、『ウォーキング・デッド』見るのに時間割…

映画『ひとよ』の私的な感想―親から子へ受け継がれる因果の法則―

Hitoyo/2019(日本)/123分 /舞台から生まれた儚い親子の戯曲 / “親の因果が子に報う”なんて負の連鎖を象徴することわざがあっても、そこに希望を抱かせてくれるコトバは、どうしても思い当たらない。。 それは、元々仏教国な日本そのもののカルマ(業)…

『ウォーキングデッド』シーズン10第6話の私的な感想―ユージーンの無線の相手―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode6/2019~(アメリカ) /ニーガンの理想と現実 /・・覚醒したニーガンの影響で、歯止めの効かなかった視聴者数の低下も、ここにきて少しだけ持ち直してきたみたい。。 とは言え、局側が打ち切りを視野に入れてきそうな30…

『ウォーキングデッド』シーズン10第5話の私的な感想―覚醒するニーガンのその長い一日―(ネタバレあり)

The Walking Dead Season10 Episode5/2019~(アメリカ) /『TWD』から卒業した俳優 /最近すっかり、愚痴を書く場に落ちぶれてしまった『TWD』の感想ですが、前回のエピソードの監督は、ニーガンによるリック達の最初の犠牲者、エイブラハム事マイケル・…

映画『フラクチャード』の私的な感想―砕かれた男の見る白昼夢―

Fractured/2019(アメリカ)/99分 /砕け散った男 思い込みの激しいオトコが、夜中にひっそり膝を抱え怯えて見るには十分の映画。 自分もその術中にまんまとハマり、気がつけば、ため息が漏れまくっていた。。 世界のホラー映画の巨匠13人なんかにちゃっか…

映画『最初の晩餐』の私的な感想―もう一つの家族の風景―(ネタバレあり)

The First Supper/2019(日本)/127分 /家族の風景 / 来年の映画賞を総ナメにする熱量はおろか、邦画業界に新風を巻き起こす程の、ぬくもりを感じられる映画だった。

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