マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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―樹木さんが亡くなり、安室奈美恵が引退し、平成が往く―

どうしても時代の節目を痛切に感じてしまう。 ほぼ同じタイミングだったこの映画界、音楽界をそれぞれけん引し続けてきた二人の最後は、連休最終日の雨とも重なり、随分街を物悲しく感じさせた。 業界内では誰しもが口を揃えこの二大女史の結末に胸を痛めて…

映画『クワイエット・プレイス』の私的な感想―音のない世界での新感覚SFスリラー―

A Quiet Place/2018(アメリカ)/95分 /リアルな質感が揃った究極のサバイバル /円あって試写会で見せてもらったのだが、中々に斬新で秀逸なスリラー。 タイトルの“クワイエット・プレイス”を直訳すると“静かな場所”となるのだけれども、95分間殆ど音の…

映画『黒い箱のアリス』の私的な感想― 3本のシリンダーから得た能力―(ネタバレあり)

Black Hollow Cage/2017(スペイン)/106分 /黒い箱の謎 /ここまで静かなサスペンス映画も珍しい。 カメラワークは恐ろしくゆったりとしていて、シンメトリックな構図や情緒的な風景描写は、疲れきった夜に観るにはあまりに危険すぎる。 劇中の音楽や効…

映画『唐山大地震』の私的な感想― 震災の日から続く家族の絆―

唐山大地震/2010(中国)/135分/ /震災が起きた時に自分たちに出来るコト /2018年9月6日午前3時8分に発生した北海道胆振東部地震に対し、自分に何か出来ないかいろいろ考えてみたが、映像業界に生まれ育った自分に結局今出来る事は映画を通じてそれ…

映画『きみの鳥はうたえる』の私的な感想― 屈託なく笑うあの夏の彼女―

きみの鳥はうたえる/2018(日本)/106分 / 屈託なく笑う彼女の笑顔 /こんなにも美しく笑う女優を初めて見たかもしれない。 ビートルズの「リボルバー」に収録されたジョン・レノン作のロック・ナンバーを邦題に起こしたこの作品には、終始その気怠くも心…

映画『タリーと私の秘密の時間』の私的な感想― 女の現実から目を背ける男へ―

Tully/2018(アメリカ)/95分 / 女の現実から目を背けてきた男たちへ・・ /男はこの手の邦題をつけられると何だか無性にこっぱずかしくなってくる。 “タリーと私”までならなんとか・・ でも“秘密”というワードが添えられた瞬間から、その映画に甘い飽和…

映画『検察側の罪人』の私的な感想―キムタクの原点回帰と本当の罪人―(ネタバレあり)

検察側の罪人/2018(日本)/123分 /エポックメイキングなキムタクの熱演 /何とも言えない虚脱感に襲われた映画でした。 それが、映画自体の社会批判からなのか、監督の狂奔ぶりからなのか、製作側の悪意からなのか・・・ 時勢を反映した映画作りは『万引…

映画『リリィ・シュシュのすべて』の私的な感想―青春の瑕―

All About Lily Chou-Chou/2001(日本) / 透明感のある青春の瑕 /『スワロウテイル』でそのセンシティブな世界観を描ききった岩井俊二が、原点回帰したとも言える映画がこの作品。 最近一部の若い世代の岩井俊二をリアルタイムで知らない人たちの間では…

映画『羊の木』の私的な感想―過ちを犯した人間は二度と社会に戻れないのか?―(ネタバレあり)

羊の木/2018(日本) /吉田大八監督の渾身の問題作 /吉田大八監督作品の中では、一番難しい作品かもしれません。 犯人捜しのサスペンスの様で、ヒトの業、倫理学にまで踏み込んだこの映画は、是枝組の『万引き家族』にも通じた社会批判を大いに盛り込んだ…

映画『屋敷女』の私的な感想―タブーを犯し続ける禁断描写―

À l'intérieur/2007(フランス) /スリラー映画を越えた鮮血のフレンチホラー /この映画だけは出産を控えた女性は絶対見ない様にして下さい。 ゆったりとして情緒的な映像美の裏に流れる陰鬱な不協和音は、妊婦の持つ不安をストレートに刺激していきます。…

【真夏のおすすめホラー特集③】狂気に憑りつかれた人間&サイコホラー映画10選

狂気に憑りつかれた人間&サイコホラー映画10選 /お盆明けの微睡んだ日に観るホラー映画特集の第三弾です。 オカルトものや幽霊もの、SFホラー以上に怖いのはやっぱり人の狂気。 『ウォーキングデッド』でも描かれてきた様に、私的には倒錯していく人間ほ…

映画『ピエロがお前を嘲笑う』の私的な感想―4つの角砂糖の友情―

Who Am I - Kein System ist sicher/2015(ドイツ) / ニューウェーブなサスペンス /トリッキーでスタイリッシュなドイツ生まれの極上サスペンスです。 邦題の語源は、劇中の天才ハッカー役の主人公ベンヤミンが仲間に付けたグループ名称“Clowns Laughing…

映画『ベルリン・シンドローム』の私的な感想―崩壊した壁に囚われ続ける男―

Berlin Syndrome/2017(オーストラリア) / 絶叫クウィーン・テリーサ・パーマーの新境地 /監禁モノの映画にしては何だかあまりに切なすぎてちょっと泣けてきます。 『ウォーム・ボディーズ』からのゾンビにも愛される可愛らしさからか、テリーサ・パーマ…

映画『聯合艦隊司令長官山本五十六』の私的な感想―戦争の裏にあるもの―

聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-/2011(日本) / 昭和男児の面影 /終戦記念日にちょっと振り返ってみたい戦争映画です。 「太平洋戦争70年目の真実」なんてあからさまな客寄せキャッチコピーを付けられたおかげで、時代考証の誤認や…

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『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第8話の私的な感想―母の最期の願い―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season6 Episode8/2018~(アメリカ) / 前半最終話に向けて /・・なんだか不安な気持ちでいっぱいです。 本来ならマディソンの行方は?ジョンの生死は?的な期待が多少は交差する筈なんですが、5話くらいまでのエピソードが秀逸過…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第7話の私的な感想―マディソンの戸惑い―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season6 Episode7/2018~(アメリカ) / 『LOST』からの俳優陣 /ジョンとナオミのエピソードを前回までたっぷり描いてきたので、そろそろアルにもクローズアップし始めてくれる事を密かに期待しているんですが。。 ・・やっぱり、…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第6話の私的な感想―ナオミの過去―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season6 Episode6/2018~(アメリカ) /モブキャラ化が加速していくこれまでの登場人物 /ジョンとローラのサイドストーリーがあまりに秀逸すぎて、未だ夢から冷めやらぬ今日この頃。。 殺風景だったこのドラマの人間関係を彩り始め…

映画『太陽の帝国』の私的な感想―少年が夢を馳せた戦争―

Empire of the Sun/1987(アメリカ) / 喪失した少年の心 /長崎の原爆の日に哀悼の意を込めて。 私的な戦争映画のオールタイムベストです。 それまでヒットメーカーだったスピルバーグのターニングポイントとなったこの映画は、同年公開された『ラストエ…

映画『ウインド・リバー』の私的な感想―インディアン社会からの悲鳴―

Wind River/2017(アメリカ) / 静かに訴え続ける民族差別 /キャスリン・ビグローが『デトロイト』で暴いた黒人差別の実態を“動”とするならば、正にその対となるのがこの作品。 ドゥニ・ヴィルヌーヴの『ボーダーライン』で脚本家を務めていたテイラー・…

映画『火垂るの墓』の私的な感想―30年目の真相。戦争が生んだ煉獄―

Grave of the Fireflies/1988(日本) / 唯一無二の悲劇を伝える戦争アニメ /1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されました。 日本人にとっては忘れられない日。忘れてはいけない日。 自分たちの感覚の何処かに夏に切なさを感じるの…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第5話の私的な感想―ジョンとローラ―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season5 Episode3/2018~(アメリカ) /ジョンとローラのサイドストーリー /最近、本家の『ウォーキング・デッド』シリーズを見始めた若い女子から、衝撃の感想を耳にしました。 「あのドラマって夢を見せてくれるドラマじゃなくて…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第4話の私的な感想―彼の死を振り返って―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season4 Episode4/2018~(アメリカ) / ジャーナリスト目線からのアポカリプス /ニックの死で大分翻弄されてしまった前回までのエピソードを少し冷静に振り返ってみると・・・ 今回のシーズンはミステリー色を強めてきただけでな…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第3話の私的な感想―必見の衝撃エピソード!―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season4 Episode3/2018~(アメリカ) /日本人が描く『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』の世界 /今回のシーズンはちょっと脚本家に注目してみてるんですが、この3話のエピソードを書いてるのが日本人の方だというのを皆さんはご…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第2話の私的な感想―新キャラ続々登場!―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season4 Episode2/2018~(アメリカ) / 刷新された新しい『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』 /随分大きく改善されてきた前回のエピソードで、モーガンの旅路の途中に一瞬だけ登場したこのグループって、、 ひょっとしてマグナ…

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第1話の私的な感想―モーガンの旅路―(ネタバレあり)

Fear the Walking Dead Season4 Episode1/2018~(アメリカ) /僅かな望みだけを託して・・ /何時の間にかAmazonプライムでこっそり始まっていました。。 本家『ウォーキング・デッド』で悪評を轟かしたスコット・ギンブルが脚本を担当しているのがちょっ…

映画『ア・ゴースト・ストーリー』の私的な紹介―V・ウルフが描いた魂の世界―

A Ghost Story/2017(アメリカ) / 珠玉のゴーストファンタジードラマ /タイトルから想像するとホラー映画の様ですが、その期待をいい意味で全く裏切る作品です。 人の魂を描いた映画としては『21グラム』にも近いテーマですが、この作品で描かれている…

映画『ノクターナル・アニマルズ』の私的な感想―捨てられた男の真意―(ネタバレあり)

Nocturnal Animals/2016(アメリカ) / 映像トリックに隠された真実 /ちょっと胸が苦しくなる映画です。 観た方の感想が真っ二つに分かれるこのミステリーは、デザイナー上がりのトム・フォードらしく作中の随所にアーティスティックな画が散りばめられて…

映画『カメラを止めるな!』の私的な感想―止まらない青春ゾンビ映画が生んだ奇跡のワンカット―(ネタバレ殆どなし!)

ONE CUT OF THE DEAD/2017(日本) / ゾンビ映画をテーマにしたC級コメディー? /・・正直、この手の映画は最初あまり見る気にはなれませんでした。。 前評判からゾンビ映画をテーマにしたコメディーと聴いてしまっていたので、B級どころかC級?な匂いも…

TBSドラマ『この世界の片隅に』の私的な感想―傘問答にみる日本の情緒―

この世界の片隅に/2018(TBS) / 連続ドラマとして描く戦争ドラマ 久しぶりに日本の連ドラを見始めました。 元のアニメ映画やドラマも一切見たことはないんですが、周りの映画関係者の評判が頗る良いのでちょっと手を出してみようかと。。 何とも言えない…

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