マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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映画『言の葉の庭』の私的な感想―雨の日に訪れる優しい時間―

The Garden of Words/2013(日本)/46分 /万葉集から生まれた日本の伝統文化 /雨の音や水の色、おまけに緑のグラデーションまですこぶる丁寧な画力に圧倒される。 日本のアニメもここまでくるともう、立派な芸術の一つと認めざるを得ない。 アラフォー世…

映画『恋の罪』の私的な感想―東電OL殺人事件に捧ぐ雨の鎮魂歌―

Guilty of Romance/2011(日本)/144分 /渋谷の魔力 /やけに雨が印象的に残る映画だ。 まるで見えない人の何かを洗い流すかのように・・ 四半世紀近く経ってしまったが、この映画のベースとなった未解決事件は、ちょっと忘れられない。。 東電OL殺人事件…

映画『新聞記者』の私的な感想―地上波では放送できない日本の不都合な真実―

Journalist/2019(日本)/113分 /全国公開に漕ぎつけたポリティカル映画 /日本人はとにかく政治に疎い。 そんな中、ローバジェットな皮肉めいた作品ではなく、全国公開でこの手のどストレートなポリティカル映画がようやく日本でも日の目を見れた事は、…

映画『ハウス・ジャック・ビルド』の私的な感想―シリアルキラーが築く家族の風景―(ネタバレあり)

The House That Jack Built/2019(デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン)/155分 /マザーグースの童謡 /何時の頃からか、ユマ・サーマンにはどうしても嫌悪感を感じてしまう。 ・・それが、屈折した自分の留学経験からの、強い白人コンプレックス…

映画『ウィッチ』の私的な感想―魔女の誕生秘話を紐解くシュールな異色ホラー―

The Witch / The VVitch: A New-England Folktale/2016(アメリカ)/93分 /魔女の誕生秘話 /“魔女狩り”と聴くと皆さんは何を思い浮かべるだろうか? ジャンヌ・ダルクの最期?グリム童話の世界? 中世ヨーロッパでは実際に盛んに行われてきたこの異端審…

映画『娑婆訶(サバハ)』の私的な感想―ヘロデ王の虐殺に準えた宗教戦争と人の祈り―(ネタバレあり)

사바하/SVAHA : THE SIXTH FINGER/2019(韓国)/123分 /ヘロデ王の大虐殺 /『コクソン』の二番煎じかと思い身構えてしまった自分が恥ずかしくなる程、純粋でストレートな思いをぶちまけた映画だ。 “サバハ”だか“バサラ”だかよくわからないこの手の単語…

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』の私的な感想―赤い扉を開ける者―(ネタバレあり)

It Comes at Night/2017(アメリカ)/91分 /ホラーの定義 /ホラー映画の定義には色々ある。 物質的や感覚的な恐さを感じられるもの、或いは見る側が心理的な恐怖を感じられるもの。 自分のブログでは、規格外なグロ描写でもない限り、あえて悪魔やゾンビ…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の私的な感想―渡辺謙から教わった事、神・ゴジラの誕生―(ネタバレあり)

Godzilla: King of the Monsters/2019(アメリカ)/132分 /芹沢教授の台詞 /ゴジラに政治を持ち込むとちょっとややこしくなる。 無口でコワモテ、それでいて何とも形容しづらいあの咆哮を聴くだけで、日本人がこの映画に秘めてきた哀愁のようなものを感…

映画『そうして私たちはプールに金魚を、』の私的な感想―偶然にも最悪な少女―

And so we put goldfish in the pool./2017(日本)/27分 /少女達の衝動 /自虐ネタ映画には結構面白いものもある。 人のいい道産子や開放的なウチナンチュー、或いは、頑固でサバけた高知人や気位の高い京都人等、日本人の県民性には、その土地の歴史や…

映画『駅 STATION』の私的な感想―時代に寄り添う演歌の唄声―

STATION/1981(日本)/132分 /演歌に込められてきた日本人の哀愁 /余韻のないものは映画とは言えない。 そんなものを始めに教えてくれたのは、降旗康男という監督だった。 ヒトラーが総統になり、ボニー&クライドが射殺された年に長野の松本市で生まれ…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第6話の私的な感想―皮肉に満ちたエピローグ―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.6/2019~(アメリカ) /歴史の転換点 前回のエピソードは、まるで歴史の転換点を見せられているかの様な気分だった。 跪いて忠誠を誓わない限り焼き滅ぼすというデナーリスの主張は、大国や倒錯した宗教家のそれ…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第5話の私的な感想―狂王の再来―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.5/2019~(アメリカ) /未完の原作 甘い夢を見る男と、現実を見据える女。。 長かったGOTの旅路が間もなく終焉を迎えるに従い、人の闇深い本性が次々と露わになっていく。。。 米ケーブルテレビ視聴率ランキング…

映画『オーヴァーロード』の私的な感想―J・J・エイブラムスプロデュースの新境地―

Overlord/2019(アメリカ)/110分 /J.Jエイブラムスの新境地 /J・J・エイブラムスは期待を裏切らない。 本来ならそんな出だしで絶賛したいのだけど、彼にはちょっとした過失がある。 敬愛するドラマ『LOST』の製作総指揮から脚本、監督、音楽まで熟して…

映画『南瓜とマヨネーズ』の私的な感想―共依存から抜け出せない三人―

かぼちゃとマヨネーズ/2017(日本)/93分 /共依存の中で縺れ合うラブストーリー 原作は未見だったが、この手の共依存の中で縺れ合うラブストーリーは、相変わらず胸が痛くなる。 それが、純粋過ぎて売れないミュージシャンへの既視感なのか、自由なフリし…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第12話の私的な感想―むき出しになる本性―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.12/2019~(オーストラリア) /ウェントワースの陰り いよいよ最終回を迎えたウェントワース。 ビーやフランキー、ついでにファーガソンらのキャラが立っていた登場人物等が次々に退場し、このままフェードアウトするかのように…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第4話の私的な感想―最後のスターク達―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.4/2019~(アメリカ) /歴史を揺るがすテレビドラマ 前回のバトルシーンの興奮が未だに冷めやらない。。 シーズン6の9話「落とし子の戦い」で見せてくれた圧巻のバトルシーンの、優に倍以上の期間をかけて臨んだ…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第11話の私的な感想―ビーの面影―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.11/2019~(オーストラリア) /ビー・スミスの後継者 ビー・スミスの後継者の様に鳴り物入りでやってきた割には、大した見せ場のない彼女、結局、なんだか随分影が薄いような。。 更に、、 ウェントワース史上初の潜入捜査官の囚…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第3話の私的な感想―ウィンターフェルの一番長い夜―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.3/2019~(アメリカ) /ナイトキングの正体 ・・いよいよホワイトウォーカーとの決戦が始まりそうな中、サムがジョラーに家宝の剣を渡した事により、5人がヴァリリア鋼製の武器を持つ事になった。

令和世代に残したい平成がわかる日本映画5選

平成を振り返る邦画5選 /間もなく31年間の平成の歴史に幕が下りようとしている。。 グローバリズム?アベノミクス? なんて、世間にすっかり浸透しているそんな言語も、閉鎖的で隔離された社会で暮らしていると、その辺の恩恵に預かる事は全くない。。

映画『ラブ&ポップ』の私的な感想―トパーズに惹かれた女子高生の真夏の夜のユメ―

LOVE&POP/1998(日本)/112分 / 欠けた者達が集まる街 /失敗から学べることは結構いろいろある。 ことわざでは“怪我の功名”、英語では“comes out smelling like a rose”なんてオシャレな例え方もあるようだけど、思えば自分の人生でもこんな事は日常茶飯…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第10話の私的な感想―リズの困惑―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.10/2019~(オーストラリア) /薄れる記憶 ようやく亡霊ファーガソンとの決着が着いたのも束の間。。 看守三人が揃って、何者かにゆすられネタを取られてしまう醜態ぶり。。 これ王道で考えれば、マリーの手のものの仕業なんでし…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第2話の私的な感想―騎士の誇り―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.2/2019~(アメリカ) /ゲースロの過去と未来 /久しぶりの再開にすっかり見入ってしまっていた前回だが、その中には数々の既視感がたっぷり潜められていた。 ジョンとデナーリスのウィンターフェル城への凱旋シ…

映画『孤独なふりした世界で』の私的な感想―衝動的な思いにかられ・・―

I Think We're Alone Now/2019(アメリカ)/93分 /孤独を愛する者 /『GOT』のティリオン役でも有名になったピーター・ディンクレイジは、何よりもその小さな背中から嫌みのない強烈な男の哀愁を感じさせてくれる。 それが『ハンドメイズ・テイルズ』でデ…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第9話の私的な感想―ファーガソンの真相―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.9/2019~(オーストラリア) /ファーガソンの亡霊 ・・また気づいたら『ウェントワース』の記事の更新がだいぶ遅れちゃいました。。 『GOT』の最終章やら、面白そうな劇場映画の公開やらが盛りだくさんで、何時も後回しにしてし…

映画『魂のゆくえ』の私的な感想―宗教に縛られる者が見失っていく事―(ネタバレあり)

First Reformed/2019(アメリカ)/113分 /宗教に捕らわれる者の悩み /この映画のテーマでもある問題をちょっと昔に突きつけられた事がある。 幼少期よりアメリカの片田舎で、敬虔なバプテスト(キリスト教プロテスタントの一教派)の家庭にどっぷり浸っ…

映画『ザ・バニシング-消失-』の私的な感想―二つの金の卵が暗示するもの―(ネタバレあり)

SPOORLOOS/1988(オランダ/フランス)/106分/ /反社会性パーソナリティー障害を持つ男の真理 /子供の頃、ブランコを漕いでいる友人が、その手を放してしまう妄想を抱いた事はないだろうか? 半円を描く弧が次第に深くなっていき、彼らの目線の位置に大…

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第1話の私的な感想―それぞれの再会―(ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season Episode.1/2019~(アメリカ) /歴史的な人間ドラマの最終章 /ため息が漏れる程映像が美しい。。 数多の受賞歴を持つこの海外ドラマは、正に全73話にまたがる壮大な人類哲学であり、映画的作りの作品なんだなあとつくづ…

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章まで生き残った登場人物を一挙紹介!(シーズン7迄ネタバレあり)

Game of Thrones The Final Season/2019~(アメリカ) /待望のファイナルシーズン到来。 いよいよ、とうとう、ようやくこの時がやってきました。 間もなく全世界同時放送が1年9ヵ月ぶりに再開される、前人未到の仮想歴史スペクタクルドラマ『ゲーム・オ…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第8話の私的な感想―ルビーの過去―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.8/2019~(オーストラリア) /革の手袋 /とうとう小悪魔ソーニャも消され、リタVSマリーの壮絶な戦いが起こりそうな予感。。 でもここにきて、ビーの様な因果を背負い存在感を増してきたカズは、この戦いにどうやって関わってい…

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第7話の私的な感想―カズの覚悟―(ネタバレあり)

Wentwoth Season6-episode.7/2019~(オーストラリア) /失脚 /ソーニャとブーマーの影に隠れ、前回イマイチ出番の少なかったマリー。 私的にはこれまでの悪キャラの中でも一番好きなタイプですが、皆さんはどうですか? 騙されやすい男の代表として言わ…

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