マリブのブログ

オススメの映画やドラマの感想を徒然に。。

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洋画

映画『モンスターズ/地球外生命体』の私的な感想―SF世界の舞台裏で彷徨う人々の情動―

Monsters/2010(イギリス) /エイリアンの襲来後の世界を舞台にしたこの作品の根幹は完全なロードムービー。 ふたりの男女が汚染地帯と化したメキシコからアメリカの国境を越えるまでを描いていますが、邦題の地球外生命体は殆どはっきりと現れてきません。…

映画『ロスト・バケーション』の私的な感想―秘境のビーチに響く絶叫―

The Shallows/2016(アメリカ) / 絶景の海とサメの恐怖とのコントラスト 夏×海×映画と言えば定番なのがサメ。 その中でもこの映画は『ジョーズ』からの恐怖と『オープンウォーター』からの孤独感をしっかり継承し、随分丁寧に練り上げられたシチュエーシ…

映画『ザ・フォッグ』の私的な感想―100年前の亡霊伝説を描くクラシックホラー―

The Fog/1980(アメリカ) / 見えない恐怖を最大限に生かしたカーペンターが放つもう一つの名作ホラー 前回の、最恐ゾンビ&オカルトホラー映画10選には入れていませんでしたが、 「『ザ・フォッグ』を名作ホラーに入れないなんてありえない!」 と言う厳…

映画『15時17分、パリ行き』の私的な感想―実在の人間で実際の事件を再現した究極のリアリティー―(ネタバレあり)

THE 15:17 TO PARIS/2017(アメリカ) /イーストウッドの更なる試み 斬新な試みの中にもどこか懐かしさを感じさせる作品でした。 誇張された演出もなく殆どドキュメントの様に、2015年にフランスで実際に起きたタリス銃乱射事件の舞台裏を、あろうことか、…

映画『デトロイト』の私的な感想―アメリカの深い闇、真実を追う記録映画―

Detroit/2017(アメリカ) 『タイタニック』や『アバター』等で知られる巨匠・ジェームス・キャメロンの前妻にして、80年代にはGAPの広告塔まで務めた高身長のアメリカを代表する女流監督と言えばこの作品を手掛けたキャスリン・ビグロー。 余りにエネルギ…

映画『プライベート・ライアン』の私的な感想―極限状態から見出す本当の愛国心―

Saving Private Ryan/1998(アメリカ) ・・この時期になると、毎年この映画の事を思い出します。 王道中の王道戦争映画ですが、一度は誰もが見るべき戦争の現実。 アメリカエンターテインメント・ウィークリー誌が、史上最も愛国的なアメリカ映画ベスト1…

映画『レッド・スパロー』の私的な感想―艶やかなジェニファー・ローレンスの才能―

Red Sparrow/2018(アメリカ) / ジェニファー・ローレンスの究極の俳優魂 ジェニファー・ローレンスってこんなに潔い芝居をする女優に成長してたんですね。 快活そうに見えてどこか幼気な雰囲気が魅力的だった彼女が、大人の女優として開花したその俳優魂…

映画『アイデンティティー』の私的な感想―振り止まない雨の日の夜の出来事―

Identity/2003(アメリカ) /多彩な俳優陣が集結したクローズドサークルミステリー 雨の日の夜に見るサスペンスと言えば、まず初めに思い浮かぶのがこの作品。 閉じ込められたモーテルで一晩中止まない激しい雨がとても印象的です。 叙述トリックが散りば…

映画『スリービルボード』の私的な感想―アメリカの縮図と免罪符―(ネタバレあり)

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri/2017(アメリカ)/ 絵に描いたような典型的なアメリカ映画です。 第90回アカデミー賞で6部門で7つにノミネートされ、主演のフランシス・マクドーマンドと助演のサム・ロックウェルがそれぞれ最優秀賞を受賞した…

映画『ビューティフル・デイ』の私的な感想―ダークサイドを彷徨う男の結末―

You Were Never Really Here/2018(イギリス・フランス・アメリカ) /・・腹を据えて観ないとちょっとシンドイ映画かもしれません。。 90分という割り合い短い映画でしたが、どうも3時間くらいの体感速度を感じてしまうのは、劇中永遠に続きそうな孤独感。…

映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の私的な感想―グラムロックに彩られたLGBTの人生譚―

Hedwig and the Angry Inch/2001(アメリカ) /痛々しく、そして優しい作品です。 オフ・ブロードウェイでスマッシュヒットを飛ばしたミュージカルを映画化したこの作品は、自身もゲイである事を公言しているジョン・キャメロン・ミッチェルが監督、脚本更…

映画『カーゴ』の私的な感想―7分間のショートフィルムから生まれたヒューマンゾンビドラマ―

CARGO/2018(オーストラリア) /『ウォーキング・デッド』の世界では描けなかったゾンビアポカリプスな世界でのもう一つのヒューマンドラマです。 2013年、この映画の元となったオーストラリアで作られたショートフィルムは、Youtubeにアップされると同時…

映画『300〈スリーハンドレッド〉』の私的な感想―ギリシア彫刻の様な鍛え抜かれた肉体美―

300/2006(アメリカ) /アーティスティックな創作歴史ファンタジー巨編 珠にはこの手の映画で気分転換が必要です。。 アクション系ゲームが苦手な自分としては、コントローラーを持たずともPS4ばりの爽快な戦闘シーンをたっぷりと見せつけてくれるこの手の…

映画『エル ELLE』の私的な感想―空っぽの女の美しさ―

Elle/2016(フランス、ベルギー、ドイツ) /ポール・バーホーベンの最高傑作である事は間違いない作品です。 『氷の微笑』 や『ショーガール』のようなもの凄く劣悪なエロティック映画を撮ってしまうわりには、『ロボコップ』や『トータル・リコール』等、…

映画『メメント』の私的な感想―記憶のない男の記録―

Memento/2000(アメリカ) /いつの間にかMARBEL系のブロックバスター映画監督になり果ててしまったクリストファー・ノーランですが、私的には彼はこの作品でその才能の全てを出し切ってしまったと思っていますw 彼の弟、ジョナサン・ノーランが書いた短編…

映画『LIFE!』の私的な感想―人生の見方を変える旅に出よう!―

The Secret Life of Walter Mitty/2013(アメリカ) /妄想癖が強い人にはピッタリの気分転換が出来る映画です。 「映画」で「映画」を見るような不思議な感覚。。 ・・朝の満員電車の中で、通勤途中の横断歩道で、あの映画のワンシーンを夢想したことはあ…

映画『ペンタゴン・ペーパーズ』の私的な感想―ウォーターゲート事件へと繋がる国家の陰謀―

The Post/2017(アメリカ) /スピルバーグwithトム・ハンクスってもう何度目でしたっけ? 『プライベート・ライアン』は面白かったんですけど、それ以外はどうもあまりピンときません。 脚本は『スポットライト 世紀のスクープ』のジョシュ・シンガーらし…

映画『女神の見えざる手』の私的な感想―ロビイストの孤独と正義―

Miss Sloane/2016(アメリカ/フランス) /物語の最後で作品の印象が全く異なっていく珍しい映画です。 古典的なアメリカンサクセスストーリーと、叙情悲劇。 作品は終盤になるまでシニカルでウィットに富んだ会話劇の応酬なので、英語になれていない方は…

映画『メッセージ』の私的な感想と解読する為の3つのヒント

Arrival/2016(アメリカ) /宇宙映画の概念を覆す秀作 いつか誰かに伝えたかった名作です。 この映画だけは、一人ではなく誰かと見るコトをオススメします。 宇宙モノの映画ですけど主軸は殆ど哲学。 というより、感覚的にはむしろ文学に近いような気もし…

映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の私的な感想

Darkest Hour/2017(イギリス) /重厚で質感の高い映画でした。 『シェイプ・オブ・ウォーター』にまだ手が出せていない自分にとっては、この映画に前回のアカデミー賞を全て与えたい気がします。 だってゲイリー・オールドマンですから。 公言しますが、…

映画『mother!』の私的な感想―究極のタブーに踏み込んだ問題作―(ネタバレあり)

mother!/2017(アメリカ) /・・ちょっと、強烈なのを観てしまいました。。 これは2度見ないと意味が分からない映画です。 ジャンルに分けるとしても何と言っていいのか・・ サスペンス?スリラー?ホラー?オカルト? とまあ、多分その全ての要素を含ん…

映画『パーフェクト・センス』の私的な感想―感じなくなる世界―(ネタバレあり)

Perfect Sense/2011(イギリス) / 哀愁に満ち溢れたアポカリプス SF映画にしては随分と情緒的な作品です。 『トレイン・スポッティング』の頃の妙味はユアン・マクレガーにはもうあまり感じられませんが、代わりに彼の成長した大人の哀愁が随所に漂いま…

映画『スタンド・バイ・ミー』の私的な感想―キングが少年達に託した幻想とは―

Stand by Me/1986(アメリカ) /子供から大人へと成長する過渡期のひんやりとした心の痛み。 永遠に感じたあの瞬間は、今思えばそれはこの作品同様思春期ならではの幼児性を秘めた願望で、立ち止まる事の出来ない人生においての一種のメタファに感じます。…

映画『ラストワールド』の私的な感想―世紀末を題材にした異色のSFスリラー―

THE PHILOSOPHERS/AFTER THE DARK/2013(アメリカ/インドネシア) /奇妙な邦題。何故か引き込まれるソフィー・ロウの魅力 綿菓子を掴むような、どこかふんわり朦朧としてしまう映画でした。 SF映画のつもりで見ると、きっと苛立ちが募ってしまうでしょう…

映画『ミスト』の私的な感想―ラストシーンに待ち受ける衝撃のトラウマ―

The Mist/2007(アメリカ) /フランク・ダラボンの作品は殆ど見てきましたが、彼は基本的に大どんでん返しが好きなんでしょうか・・? 『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』等で感動的なラストシーンを作り上げてきた彼も、実は元々はホラー映画…

映画『ショートターム』の私的な感想―ココロが少し疲れてきたヒトたちへ・・―

Short Term/2014(アメリカ) /この映画は、サンディエゴ州立大学の映画学科の学生が卒業制作で作った言わば自主映画を基にして作られているんですがこれが中々の秀作。 22分の短編として作られた基の『Short Term 12』は、インディペンデンス映画の王道と…

映画『アポカリプト』の私的な感想―壮大な歴史サバイバルゲーム―

Apocalypto/2006(アメリカ) /・・ちょっとロマンを感じませんか? そんな「神秘的な謎に包まれたマヤ文明の様子を実際に見てみたい!」という方にピッタリな作品がこの映画。 しかしこの作品はオススメというよりはちょっと他に類を見ないタイプの映画と…

映画『セッション』の私的な感想―狂気に満ちた音楽の世界―

Whiplash/2014(アメリカ) /極限に達する緊張感 ・・この映画は、何かをストイックにやり遂げた事がある人にしか伝わらない作品なんじゃないでしょうか? 眉を顰める程の張り詰めた緊張感と端的な会話の応酬で、映画を観ているというよりも夢を追っている…

映画『28週後...』の私的な感想ーパンデミックから半年後の世界ー

28 Weeks Later/2007(イギリス) / 豪華キャストで描かれた『28日後...』の続編 ホラーもののこの手の続編って、なんか駄作が多すぎる気がしませんか? 邦題であたかも続編のようなイメージを創り、実際のストーリーはオリジナルとは全く別物の話とかのあ…

映画『28日後...』の私的な感想―スタイリッシュなホラーロードムービー―

28 Days Later/2002(イギリス) /『ウォーキングデッド』のおかげか、近年ゾンビ映画に対する垣根も随分低くなってきたように感じます。 ひと昔前だと、ゾンビ映画なんて子供か一部のマニアの為だけのモノと思われていたのに、最近では若い女子でも結構コ…

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