マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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クライム

映画『運び屋』の私的な感想―老いを受け入れたイーストウッドが最期に辿り着いたもの―

The Mule/2018(アメリカ)/116分 /クリント・イーストウッドの告解 /破天荒に生きてきた人間ほど、その人生の最期を上手く締めくくろうとする。 それが贖罪の意識からくる懺悔なのは明白だが、とうとう往年の名優にして偉大な監督としての功績も上げて…

映画『ウトヤ島、7月22日』の私的な感想―史上最大の殺戮劇をワンカットで撮る意味―

Utøya 22. juli/2018(ノルウェー)/90分 /テロ事件を映像化する難しさ /この手の映画を観るには相当の気合がいる。 現に自分も一人では勇気が出せず、連れに付き合ってもらって観賞した。 77人の犠牲者と300人以上の負傷者を出したこの歴史上類を見ない…

映画『フェイク』の私的な感想―実話を元にしたオールドファッションタイプの男達の絆―

Donnie Brasco/1997(アメリカ)/126分 /どこにでもいる家庭的なイタリアンマフィア /・・映画紹介も1年を超えてきたので、これまで恐れ多過ぎて感想さえ手が出せなかった、アル・パチーノ映画をそろそろ。。 愚行を繰り返すがあまり、とうとうディズニ…

映画『迫り来る嵐』の私的な感想―香港返還の裏を描いたアジアン・ノワール―

暴雪将至/THE LOOMING STORM/2018(中国)/119分 /現実と妄想が交差するノワール /重苦しいテーマの映画は随分見てきたつもりだが、今回のは結構堪える。 腹の底に染み入ってくるかのようなその冷たさは、社会主義国家の底辺で蠢く人達の地鳴りの様な叫…

映画『渇き。』の私的な感想―加奈子は天使なのか悪魔なのか?―(ネタバレあり)

World of Kanako/2014(日本)/118分 /歪なカタチの執念 /クリスマス・イブの夜から始まるこの物語は、寒い冬場に観ると少し胸が痛くなる。 ホラー映画としては少々トリッキー過ぎた中島監督の『来る』を観て、彼の本質にあるのは、やっぱりハンパない人…

映画『ボーダーライン』の私的な感想―無法地帯の現実と心の境界線―

Sicario/2015(アメリカ)/121分 /画になる俳優陣の存在感 /続編となる『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』の公開を明日に控え。再度見返して見た。 圧倒的にシュールな質感の中でも、 エミリー・ブラントとベニチオ・デル・トロの存在感は一際抜きん…

映画『ウインド・リバー』の私的な感想―インディアン社会からの悲鳴―

Wind River/2017(アメリカ) / 静かに訴え続ける民族差別 /キャスリン・ビグローが『デトロイト』で暴いた黒人差別の実態を“動”とするならば、正にその対となるのがこの作品。 ドゥニ・ヴィルヌーヴの『ボーダーライン』で脚本家を務めていたテイラー・…

映画『15時17分、パリ行き』の私的な感想―イーストウッドの更なる試み―(ネタバレあり)

THE 15:17 TO PARIS/2017(アメリカ) /イーストウッドの更なる試み 斬新な試みの中にもどこか懐かしさを感じさせる作品でした。 誇張された演出もなく殆どドキュメントの様に、2015年にフランスで実際に起きたタリス銃乱射事件の舞台裏を、あろうことか、…

映画『デトロイト』の私的な感想―アメリカの深い闇、真実を追う記録映画―

Detroit/2017(アメリカ) 『タイタニック』や『アバター』等で知られる巨匠・ジェームス・キャメロンの前妻にして、80年代にはGAPの広告塔まで務めた高身長のアメリカを代表する女流監督と言えばこの作品を手掛けたキャスリン・ビグロー。 余りにエネルギ…

映画『DISTANCE/ディスタンス』の私的な感想―オウムの闇を背負う者たち―

DISTANCE/2001(日本) /私的にはこの映画が一番是枝監督らしい作品な気がします。 ドキュメンタリー出身の彼が日本の社会問題に初めて疑問を抱いたのは、実は地下鉄サリン事件。 平成の犯罪史上類を見ないあの事件の事は未だに記憶に新しいですが、この映…

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の私的な感想―暗躍するアメリカ国家の陰謀―

The Post/2017(アメリカ) /スピルバーグwithトム・ハンクスってもう何度目でしたっけ? 『プライベート・ライアン』は面白かったんですけど、それ以外はどうもあまりピンときません。 脚本は『スポットライト 世紀のスクープ』のジョシュ・シンガーらし…

映画『殺人の追憶』の私的な感想―歴史的未解決事件を基にしたサスペンス―

살인의 추억/2003(韓国) /実在した事件をモチーフにした映画の中で、こんなにも不条理な映画は珍しい気がします。 大量殺人鬼を題材にした映画では、ジャック・ザ・リッパーの半生を描いた『フロム・ヘル』等が有名ですが、東洋近代史の中で未解決のまま…

映画『クヒオ大佐』の私的な感想―実在した天才詐欺師の半生―

クヒオ大佐/2009(日本) /70年代から90年代にかけて、総額1億円以上を騙し取った天才詐欺師「ジョナサン・エリザベス・クヒオ」をモデルにしたこの作品は、史実をベースにその当時の被害者の女性達の心情や、クヒオ大佐自身の心の葛藤等を独特な吉田ワー…

映画『スリーパーズ』の私的な感想―ベーコン指数も納得。名俳優達の夢の競演―

SLEEPERS/1996(アメリカ) / 豪華キャスト陣の夢の競演作品 この作品は興奮しました。 元々クライム映画は緊張感があり大好物ですが、この作品はまず何よりこの豪華俳優陣の夢の競演に、思わずうっとりしてしまいます。 アラフォー世代にとっては正によだ…

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