マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

      
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上映中作品

映画『最初の晩餐』の私的な感想―もう一つの家族の風景―(ネタバレあり)

The First Supper/2019(日本)/127分 /家族の風景 / 来年の映画賞を総ナメにする熱量はおろか、邦画業界に新風を巻き起こす程の、ぬくもりを感じられる映画だった。

映画『真実』の私的な感想―見えないものを撮る是枝流のもう一つの真実―

La vérité/2019(フランス/日本)/108分 /是枝裕和の海外デビュー作 ・・すっかり海外市場に目を向けだした是枝監督は、もう、邦画業界に未練はないのかもしれない。。 香港映画『十年』の日本版リメイクをプロデュースし、何かと海外志向が強くなってき…

映画『楽園』の私的な感想―実話に基く日本の闇、現代に蘇る津山事件の真の恐怖―

Rakuen/2019(日本)/129分 /観念的に感じる恐怖 主観のない映画は胸に響かない。 それは傍観者の観客との距離感が、どうしても縮まってこないから。。 言い換えれば、ビジネス脳的な俯瞰で世界を見渡すと、世の中の危険性はだいぶ薄まるが、その分、相手…

映画『ジョーカー』の私的な感想―アーサーは何故悪意に染まった銃を手にしたのか?―(ネタバレあり)

oker/2019(アメリカ)/122分 /悪の理由を追求する 「人をちゃんと笑わせられないヤツは、人をちゃんと泣かす事も出来ない」 大昔に、某キチ〇イ監督に言われたそんな台詞が、頭の中に木霊する。。 マーベルやコメディ映画を全く見ない自分にとっては、ト…

映画『ホテル・ムンバイ』の私的な感想―神無き街を救う神―

Hotel Mumbai/2019(オーストラリア/インド/アメリカ)/123分 /アラブとインド人の違い なんだか『バイオハザード』の様な、サブタイを勝手に付けてみたけど。。 緊張感を高ぶらせる演出が頗るうまい。 ホテルに集まったブルジョア階級の外国人たちのそ…

映画『アド・アストラ』の私的な感想―ブラピが宇宙の彼方で取り戻すもの―(ネタバレあり)

Ad Astra/2019(アメリカ、ブラジル)/124分 /深層世界を掘り下げる宇宙映画 冒頭に登場する痩せた男を、ブラット・ピットと認識する迄に大分時間がかかった。 『ファイト・クラブ』や『セブン』あたり隆々しい顔つきが、未だに脳裏に焼き付いてしまって…

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の私的な感想―歴史を塗り替えるタランティーノの流儀―(ネタバレあり)

Once Upon a Time in Hollywood/2019(イギリス、アメリカ)/161分 /歴史に消えた悲劇への鎮魂歌 /遊びの過ぎるタランティーノ映画はあんまり得意じゃない。 けれど、彼ほど映画界をまるごと愛してやまない熱狂的なオタクも、そうはいない。。 ブラピに…

映画『ゴーストランドの惨劇』の私的な感想―ハリウッドの惨劇を憂う皮肉な挑戦―(ネタバレあり)

Ghostland/Incident in a Ghostland/2019(カナダ、フランス)/91分 /強い既視感 /短いながらも、随所に強い既視感を感じるスリラーだった。 W主演のエミリア・ジョーンズは“ハリポタ”の頃のエマ・ワトソンそっくりだし、その母親役の歌手・ミレーヌ・…

映画『アルキメデスの大戦』の私的な感想―菅田将暉の躍動感。戦争が生む集団心理の悲劇―

The Great War of Archimedes/2019(日本)/130分 /戦争映画のメインテーマ /戦争映画にアクションシーンはつきものだが、この映画はちょっと違う。 冒頭でいきなり沈没する戦艦大和のVFX以外に、山崎映画独特の迫力の戦闘シーンは殆どなく、彼の作品…

映画『存在のない子供たち』の私的な感想―現実のシリア難民が最期に零す笑顔―

Capharnaum/2011(レバノン)/125分 /シリア内戦下の難民の実態 /大昔、女性に言われた台詞がある。 「人は、誰かに愛されたいから、誰かを必死に愛するのよ」 久しぶりの映画館で観たこの映画の間、そんな言葉が終始、頭の中を駆け巡っていた。

映画『新聞記者』の私的な感想―地上波では放送できない不都合な真実―

Journalist/2019(日本)/113分 /全国公開に漕ぎつけたポリティカル映画 /日本人はとにかく政治に疎い。 そんな中、ローバジェットな皮肉めいた作品ではなく、全国公開でこの手のどストレートなポリティカル映画がようやく日本でも日の目を見れた事は、…

映画『ハウス・ジャック・ビルド』の私的な感想―シリアルキラーが築く家族の風景―(ネタバレあり)

The House That Jack Built/2019(デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン)/155分 /マザーグースの童謡 /何時の頃からか、ユマ・サーマンにはどうしても嫌悪感を感じてしまう。 ・・それが、屈折した自分の留学経験からの、強い白人コンプレックス…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の私的な感想―渡辺謙から教わった事、神・ゴジラの誕生―(ネタバレあり)

Godzilla: King of the Monsters/2019(アメリカ)/132分 /芹沢教授の台詞 /ゴジラに政治を持ち込むとちょっとややこしくなる。 無口でコワモテ、それでいて何とも形容しづらいあの咆哮を聴くだけで、日本人がこの映画に秘めてきた哀愁のようなものを感…

映画『岬の兄妹』の私的な感想―タブーの限界にまで挑戦した役者魂と映画愛―

岬の兄妹/2018(日本)/89分 /役者魂と映画愛 /変わり映えのないポリコレ感満載の『グリーン・ブック』のエンドロールが流れるや否や席を立ち、“映画の日”にどうしてももう一本観ておきたかったのがこの作品。 演技バカ松浦裕也の久しぶりの新作とあれば…

映画『万引き家族』の私的な感想―樹木希林からの遺言。ワーキングプアの実態―

Shoplifters/2018(日本) /圧倒的にひりついた痛みを感じる作品です。 “平成”の隙間に取り残された闇と“昭和”の温もりとの狭間で、現代社会に埋没している家族の一片を覗き込んでいるような感覚。 「是枝組」というアットホームな家族が紡ぎ出した明確な…

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