マリブのブログ

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映画『スリーパーズ』の私的な感想―ブラッド・ピットの隠れた名作―



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SLEEPERS/1996(アメリカ)
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ケヴィン・ベーコン

 豪華キャスト陣の夢の競演作

この作品は興奮しました。

元々クライム映画は緊張感があり好きなのですが、この作品に関してはまずそれよりもこの豪華な俳優陣の競演に、思わずビデオ屋で飛びついてしまったのを覚えています。

アラフォー世代の自分達にとってはよだれがでそうなキャスティングで、同業者の立場から言わせてもらえば、その苦労と努力に脱帽。

なので今回はそのキャスト紹介から。。
 

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まずはこのブラッド・ピット(左)とジェイソン・パトリック(右)の二大スターの競演
ブラピは当時、『セブン』『12モンキーズ』等で注目を集め、まだ主演作は少なかったものの、その甘いマスクと個性的な演技で一躍著名ハリウッドスターの仲間入りをしかけていた時。
一方のジェイソン・パトリックは、最近こそ名前を聞かなくなっちゃいましたが、当時は『ジェロニモ』や『スピード2』等の主役に抜擢されていた名俳優です。

今回の作品では、二人は恋敵でもある幼なじみの地方検事と新聞記者という役を演じ、そのハートフルでシリアスな演技には大注目。
 

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言わずと知れた名優ロバート・デ・ニーロは、『ゴッドファーザー』をバイブルとする自分にとっては未だマフィアのイメージがぬぐい切れないのですが、この作品では二人を幼いころから面倒を見る神父役で登場します。
しかしそこは名優。
ちょっとアナーキーで父性に溢れたその演技は、物語においてのとても重要な役どころの一つです。
 

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 『クレイマー、クレイマー』と『レインマン』で2度のアカデミー主演男優賞を受賞した往年の大俳優ダスティン・ホフマンは、この作品のキーマンともいうべき弁護士役を熱演。
頼りないアル中弁護士が、法廷で勝利を掴むまでのその微妙な演技は感服の一言。
 

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個性派の名悪役と言えば、ケヴィン・ベーコン

貴方はBacon number(ベーコンナンバー)って知っていますか?

余りにも出演作品の多い彼を基準に、共演者を「1」とし、その更に共演者を「2」とナンバリングしていくと、世界中の殆どの俳優が指数「3」以内に入ってしまうという・・

そんな彼のこの作品での役はやっぱり悪役で、ニヒルな幼児性虐待者の看守というアブノーマルすぎる役どころを見事に演じ切っています。

他にも『テキサス・チェーンソー』から有名になりつつあるジョナサン・タッカーや、2008年急死してしまった『マイ・フレンド・フォーエバー』で有名な美少年俳優ブラッド・レンフロ等が主人公たちの少年時代を演じており、正に『オーシャンズ11』顔負けの超豪華キャストが夢の競演を果たした作品です。

と興奮が再発してキャスト紹介が長すぎてきたので、あらすじを端的に。。

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―――舞台は60年代のニューヨーク、マンハッタン。
ヘルズキッチンという貧しい街で育った4人の少年は、ある日些細な悪戯が原因で少年院に送られてしまう。
不安と後悔の中彼らを待ち受けていたのは、究極の屈辱の日々・・
絶望に支配された4人は、救いの手を差し伸べる神父にさえその苦悩を打ち明けられず歪んだ日々を過ごす。
心に深い傷を負ったままやがて彼らは成長し、闇を抱えながら社会へと出てゆくが・・ 

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 青春と犯罪

大人になった4人は、それぞれ別々の道を歩んでいきますが、そのトラウマは一生消えません。

彼らの友情は根っこで強く繋がっていますが、その原点にあるのは青春時代に同じ悪夢を見て育ったという共依存にも似たお互いへのシンパシー。

そんな4人が健気に、或いは自虐的に生きていく様は、自分にはとても幼気に感じられました。

そしてそんな4人を変わらずに愛し、見守り続ける神父、幼なじみの少女、更には街の裏ボスであるキングベニーでさえも愛おしく感じ、何処か懐かしさを感じる古き良きコミュニティーの温かさが作品の随所に滲み出ています。

物語の後半の法廷劇においては、そんなコミュニティー全体が闇に葬られかけていた犯罪に立ち向かってゆく様子を描いていて、これが正に胸がすく思い。

そして最後のエンドロール前、本作をあえてノンフィクション映画ではないとクレジットを入れることにより、埋もれた犯罪を隠蔽しようとする社会へのアンチテーゼを唱えていて、この作品をより深みのある味わい深いモノに仕上げてくれています。

 

『スリーパーズ』はU-NEXTで視聴できます。 

  

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