マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウェントワース女子刑務所』シーズン3の紹介と私的な感想(シーズン2迄ネタバレあり)

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Wentwoth Season3/2013~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ダニエル・コーマック、ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー他

 「クウィーン・ビー」の誕生

いよいよ「クウィーン・ビー」が誕生です。

元のドラマは見ていないんですが、多分ココからが伝説の囚人・ビースミスとして描かれているドラマなんでしょう。

もう入所したての怯えていた彼女はいません。。

絶対君主としてウェントワースに君臨する彼女の姿を観ていると、そのあまりの変貌ぶりにちょっと寂しくなるかも。。

そしてシーズン2がサスペンスとしては絶頂期で、ここを過渡期にビーの”トップ・ドッグ”としての黄金期が描かれていきます。

・・個人的には、ちょっと中だるみ感が否めないですね。。

しかし、長年存在感を強めてきたフランキーの動向そしていよいよビーの因縁の相手、ファーガソンとの決着がつくシーズンでもありますので、なるべく端的に駆け足で紹介していきます。

以下シーズン2までのネタバレを含んでいますので、シーズン1、2をまだ観てない方は飛ばしてお読みください。 

『ウェントワース女子刑務所』シーズン1の紹介記事はコチラ

『ウェントワース女子刑務所』シーズン2の紹介記事はコチラ





 



 『ウェントワース』シーズン2までのあらすじ

デビーの死により刑務所内で生きる希望を失っていたビーは、その娘を死に至らしめた相手、ブライデンに復讐するコトを決意する。
綿密に計画を建て、ジャックスの右腕だったシモーヌを利用する事で一度はその機会を得るが未遂に終わってしまう。
一方、手に入れた”トップ・ドッグ”の座をより強固なものにする為、フランキーは新たに入所したマキシンを取り込もうとするがこちらも失敗。
権力の座に固執すればするほど疑心暗鬼に陥ってゆき、ビーの台頭を恐れるがあまり、自らの仲間たちにも疑惑の念を抱いてしまう・・
そしてそんな2人の対立に目を付けたファーガソンは、フランキーの心情を巧みに操り、とうとうビーとフランキーの間に全面衝突が勃発。
しかし、全てはビーの思惑通り。
彼女は更にその裏をかき、ファーガソンの企み、フランキーとの対決さえも利用し、緻密で巧妙な脱出劇の末、とうとう復讐を誓ったブライデンの元まで辿り着く。

 『ウェントワース』シーズン2の感想

ビー、フランキー、ファーガソン、三つ巴の闘いを制していくのはやっぱり”クウィーン・ビー”。

様々な思惑の中、彼女が胸に誓った復讐を成し遂げるまでを描いたこのシーズンは、その巧妙な伏線の張り方も含め圧巻の脚本力。

しかしその裏で、麻薬の密輸に手詰まり、衝突しながらも絶対の信頼を置いていたリズに裏切られたフランキーの背中には哀愁が満ち溢れています。

多分自分は、八方ふさがりの中でこうして必死にもがくヒトの様が好きなんでしょう。

そしてようやく仮出所したリズ。。

『ショーシャンクの空に』のモーガン・フリーマンそのものでちょっとツッコミたくなってしまいましたが、それでもやはり長い刑務所暮らしからの不安で、念願だったはずの実の娘との再会さえも躊躇してしまう様子には、見ていてちょっと切なくなります。

更に最後にはビーの復讐に巻き込まれ、結局刑務所へと舞い戻ってしまうリズ。

そんな全ての憤りを抱えビーがブライデンと対峙した時、彼女は本当に彼を殺すつもりがあったんでしょうか?

多分彼女の中ではブライデンに辿り着くまでが目的で、殺害するつもりはなかったように感じます。

それでも彼の最後の薄笑いに、思わず拳銃の引き金を引いてしまったビー。

私的には、その後の二度と戻れない長い彼女の服役生活を思うと、胸がひどく締め付けられるシーンでした。

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 シーズン3で注目の3人のキャラクター

シーズン3ではそれまでに登場していた囚人達も含め、その個々にスポットを当てたシーンが大分増えていきます。
ビーとファーガソンの直接対決が迫る中、特にキーパーソンとなってゆく3人をピックアップして紹介してみます。
 

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ブリジット・ウェストフォール(リビー・タナー)

ようやくやってきたウェントワースの専属カウンセラー。
ぶっちゃけ、フランキー推しの人間にのみ必要なキャラクターかも。。
始めは中立的な正統派キャラでしたが、彼女の苦難を目の当たりにしていくうちに、徐々に感情移入をしていきます。
 

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ジェス・ワーナー(ジョージア・チャラ)

シーズン2から登場した小悪魔的少女の囚人。
あどけない態度とは裏腹に、子供に対し異常なほどの執着心を見せる。
ファーガソンの赤ん坊に対するトラウマが見え隠れする中、ジェスのサイコパスな一面も少しずつ明らかになっていく。
 

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ジョディ・スピテーリ(ピア・ミランダ)

ウェントワースでは初めて?の正統派美少女的存在。
始めはフランキーのプッシーキャットだったが、ウェントワースの歪んだ人間関係の中で次第に翻弄され始める。 

 シーズン3の3つの見所

’’トップ・ドッグ”になったビーと、暴走し始めるファーガソンとの対決を描くシーズン3では、前回のシーズンより更に、その二人の直接的な頭脳戦が繰り広げられていきます。
個人的にはシーズン2の勢いが凄すぎた為、どうしてもストーリーが内向的に感じてしまいますが、看守達も含めそれぞれのキャラクターがようやく独り立ちをし始めた黎明編のような気もしています。 

①「クウィーン・ビー」の伝説の始まり

回を追う毎にたくましさを増してゆくビーと、変貌してゆくその外見。。
相変わらずボスの座を守る為の苦悩はついて回りますが、それを計算だけでなく優しさで乗り越えてゆくビーの天性の気質にも注目です。

②フランキーの試練

やっぱり、どうしてもここに目が行ってしまうのは自分だけではないはず。。
もともと仲間想いだった彼女は、ボスの座を譲ったとはいえ、ブーマーを始めとする古株の彼女の仲間を放っておくことは出来ません。
やがて近づく彼女自身の仮釈放を控え、フランキーの身に起こる新たな試練の数々には相変わらず目が離せません。

③露わになるファーガソンの本性

シーズン2から不気味な空気を醸し出し続ける彼女は、今回のシーズンが言わばターニングポイントです。
その屈折した心は、ビーとの対決の中で徐々に本性を現してゆき、最後には彼女のある秘密が明かされていきます。

そして、毎度のことですが、、

『ウェントワース』では看守たちのエピソードも数多くあるんですが、自分はあまりそこに目がいきません。

多分その最大の理由は、、
 

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・・ヴェラ。。。

とうとう写真を載せてしまいましたが、彼女の存在がどうしてもウザ過ぎてしょうがありません。
病気の母の介護に疲れているのは分かるんですが、どうしてもファーガソンのコバンザメにしか見えなくて。。

しかも必死に彼女に認められようとして努力するんですが、結局視野が狭いのか頭が悪いのか、ドツボにハマり自分でその首をしめてゆくという・・

挙句に、憧れのファーガソンからも実は捨てゴマにしか見られていない感が半端なくて、正直観ていて辛くなってしまいます。。

そんなドジキャラ満載の彼女の存在も含めて、数々の人間ドラマが描かれていく今回のシーズンでは、最後にとうとう・・

いーから、シーズン4もさっさと教えろ!という方はコチラへ

『ウェントワース女子刑務所』
シーズン6までhulu(月額933円/無料期間=週間)で観れます。

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