マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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映画『ロスト・バケーション』の私的な感想―復活した現代版『ジョーズ』―

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The Shallows/2016(アメリカ)
監督:ジャウム・コレット=セラ
主演:ブレイク・ライブリー、オスカル・ハエナダ

 秘境のビーチに響く絶叫 

「海の日」が固定されてない事を最近ようやく知りました。。

祝日の概念があまり適用されない映像業界にいると、すっかりその辺の事が疎くなってしまいます。

96年の施行時に学生だった自分にとっては、誰に何と言われようと永遠に7月20日が「海の日」です・・w

 

そんな海×夏×映画と言えば定番なのがサメ

その中でもこの映画は『ジョーズ』からの恐怖と『オープンウォーター』からの孤独感をしっかり継承し、随分丁寧に練り上げられたサバイバルシチュエーションスリラーです。

 

スマホ画面を映像上に浮かび上がらせる演出や、サーファーのメットにつけたGoPro(ゴープロ) 映像を織り交ぜる編集は中々に前衛的な発想で飽きさせません。

定番ですが水中カメラからのサメ目線の映像もしっかり盛り込まれ、暗い海の底から忍び寄る恐怖感を倍増させてきます。

主演のブレイク・ライブリーは『ゴシップガール』のセリーナ役でブレイクした抜群のプロポーションを誇る女優ですが、この映画で見せるサーフィンも中々の腕前。

冒頭のテンポの良い音楽と波乗りの描写だけを観ていると、知識を入れずに観たヒトには一見サーフィン映画の様に見えてしまうほど。

水中での撮影や大自然の海原を切り取ったシーンも、ドキュメンタリー映像を見ているかのような臨場感を感じさせ、その後に彼女を待ち受ける孤独なサバイバル劇との対比も絶妙。

別枠ウィンドウに出てくるナンシーの父親役は懐かしい『LOST』に出ていたグッドウィンことオスカル・ハエナダで、ふたりの親子の絆と主人公のトラウマからの再生も見事に盛り込まれています。 

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―――医学生のナンシーは勉強漬けの毎日から少し解放される為に、死んだ母親から教わった秘密のビーチで一夏を過ごす。
気のいいヒッピーとの出会いやヒスパニックの男たちにナンパされたりして一時の休暇を満喫していた彼女だが、浅はかな知識と少しの解放感から事態は急変。
大自然の驚異と一匹のサメとの格闘が、彼女の運命を待ち受けていた・・ 

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 絶景の海とサメの恐怖とのコントラスト

この作品がただのスリラー映画に留まらずちょっと現代風に洒落ているのは、原題の『The Shallows』(浅瀬)を様々な事象にあえて準えているトコロ。

それはナンシーが取り残される事になる浅瀬の岩礁にはもちろん、その知識の浅はかさで彼女を取り巻く数少ない出演者たちの対応にも反映。

更に深読みしていくと、彼女を襲う獰猛で食い気しかないサメそのものにもこのワードがかかっていて、彼女はそれに様々な身の回りのモノだけで知性を使い果敢に立ち向かいます。

サメとの格闘シーンもグダグダ描写せず、わずか86分の尺に収めてテンポよく展開していくトコロは『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』あたりで培った監督のセンスの賜物。

設定が医大生なので、ちょっと目をそむけたくなるような痛いシーンもそれなりに盛り込まれていますが、丸一日半サメの恐怖と共に海で過ごすうちに徐々に逞しく成長していく彼女の様子は中々見物です。

 

登場する生物もサメだけに留まらず、サーフィンのシーンでナンシーの心を和ますイルカの群れから、幻想的な光を放つクラゲの群生、更にはキーポイントにもなるシロナガスクジラの死骸まで、海を象徴とする自然の生物たちに囲まれていてネイチャー感も満載。

窮地を共にする事になる本物のカモメの名演技には、大分目を見張るものがあります。

 

ネタバレになるので結末は書けませんが、上述したドラマ性もしっかり織り交ぜてあり、冒頭にナンシーが呟く妊婦が寝そべっている姿に見えるビーチ沖の小島は作品全体の重要なメタファー。

世界遺産に登録されているタスマン海の孤島・ロード・ハウ島で撮影されたこともあり、絶景の自然風景とサメの恐怖との対比がスリリングな恐怖をじんわり引き立たせてゆく、サーファー必見の絶品近代“サメ映画”です。 

 

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