マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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『ウォーキングデッド』シーズン9第5話の私的な感想―リックの最期と更なるタイムジャンプ―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season9 Episode5/2018~(アメリカ)
脚本:スコット・ギンプル/マシュー・ネグレート
出演:アンドリュー・リンカーン、ノーマン・リーダス、ローレン・コーハン、スコット・ウィルソン、ジョン・バーンサル、ジェフリー・ディーン・モーガン

 リックの最期の日

とうとうこの日がやってきてしまいました。。

9年間にも及ぶリックとの思い出が走馬灯の様に駆け巡ります。。。

『ショーシャンクの空に』の監督・フランク・ダナボンがゾンビドラマを始める?!

なんてあまりにキャッチーな謳い文句にまんまと乗せられ見始めてきたこのドラマですが、それまでのどうしてもチープなイメージが付きまとうゾンビ作品とは一線を画す優秀な出来栄え。

そのあまりのクオリティーの高さに、海外ドラマを嫌う周りのスタッフにも声高に宣伝して回った日々の事を今でもはっきり思い出します。

更に『処刑人』『ブレイド2』のダンディーな魅力満載のノーマン・リーダス、『ザ・パシフィック』等の戦争ドラマで当時人気急上昇中だったジョン・バーンサル等の本格派が脇を固めていると聴くとその心は更に踊りまくりました。

 

しかし、そんな錚々たる名優たちを抑えて主役に抜擢されたのはアンドリュー・リンカーン・・?

 

彼は当時ヒュー・グラント主演の『ラブ・アクチュアリー』にほんの少し登場した程度の言わば無名のイギリス人俳優でした。

あれから長い年月が流れ、最早彼の本名よりも有名になったリック・グライムズは、つまり『ウォーキング・デッド』の代名詞。

その彼の最後のエピソードと聴けば、つまらない飲み会を2,3個蹴ってでもリアタイで視聴したい気分満々なのですが・・

 

それでもなんだろう・・?この妙な違和感は・・・?

 

これまで厳重にネタバレ記事を防いでいたAMCが一変、溢れる程のリーク情報の数々で、作品の面白味が大分薄れていってしまっているような気がしています。

 

そして極めつけはリックの最終回である本日にその発表をぶつけてきたウォーキング・デッド映画化決定のニュース。。

 

他の有名キャストとようやく肩を並べられる程に成長したアンドリューが、間違いなくその代表作になるであろうこの作品の映画化が決定した事自体は大変喜ばしいんですが、その反面、映画俳優に戻りたかった彼への製作陣の忖度が見え隠れしている様な気がして・・・

 

つまりアンドリューの降板劇の裏には、ひょっとしてこの映画化の企画ありきで話が進められていたような・・・

 

なんて邪推は一先ず置いといて、ドラマの中のキャラクターとしてのリックの最期をしっかり見極めてみます。


シーズン9第4話の感想はコチラ


以下、
『ウォーキングデッド』シーズン9第5話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。



 

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 清算

鳥の大群がヘリコプターの大群へと。

病院のベッドで眠るリックにもう一人のリックが呼びかけている。。

 

ウォーカーの軍勢が迫る現実のリック。
彼はベルトを使い串刺しの鉄柱から抜け出し、なんとか起き上がる。
そしてそのまま白馬に跨りその場から駆け出して行くリック。。。

アンは必死に車のエンジンをかけ、何処かへ逃げ出そうとしている。
自分の位置とAの位置をシーバー越しの男に伝え、彼女は必死にその場からの救助を求めるが、男は押し黙ったまま。。

 

意識を保つために必死の様相のリック。
彼は迫りくるウォーカーの大群を引き連れ、それでも必死に馬を走らせていく。
やがて古びた小屋(シンディー達の元住処)の中でリックが一息ついていると、次第に意識が遠のいてゆき・・

 

ウォーカーを引き連れ、高速道路を馬でゆくリックの姿。。

彼がアトランタのその角を曲がると、車の中ではシェーンが彼を出迎える。
妄想の中、リックに昔と変わらない悪態をつきながらも彼はリックを励ます。

『今こそ跪き、心の奥から見つけろ。怒りや憎しみを。そうすれば忠誠心を見いだせる』

シェーンはそう言ってリックを奮い立たせると、その姿は現実の世界へのウォーカーへと変化。
リックは慌てて襲い掛かるそのウォーカーを振り払い、小屋を飛び出してゆく。

アレキサンドリアへとやってきたマギーの到着に不安を覚えるミショーン。
ジュディスはその傍らで何も知らないまま、彼女の到着に笑顔を覗かせている。

ニーガンの待つ牢屋へと向かうマギーの前に立ちはだかるミショーン。
彼女は別れさえも言えず惨殺されたグレンとの辛い過去を語り出す。
ミショーンは必死に彼女を説得するが、その憤りは消えない。
やがてミショーンは、マギーにニーガンの殺人を背負って生きる覚悟があるのかを確かめた上で、彼女に牢屋の鍵を託す・・

マギーの到着を皮肉交じりに喜ぶニーガン。
それが復讐なのか正義なのかと彼女に問い続けながらも、彼は暗闇の中でマギーを挑発し続ける。
込み上げる憎しみの中、マギーはニーガンを窓の光の下に引きずり出す。

しかしそこにあるのは、やつれた表情で死を懇願する哀れな一人の男の姿。

そして涙ながらに処刑を懇願し、妻のルシールの待つ黄泉の世界へ導いてくれと縋り付くニーガンの姿を見つめるマギーは、彼の処刑を思い留まる。。

 

馬上のリックは家族を見つけると呟きながらも意識朦朧。
やがて幻覚の中で在りし日のハーシェルと遭遇する。

彼は納屋の外を照らしだす夕日の前までリックを導き、二人はきつく抱き合う。
リックはハーシェルに守れなかった彼の娘たちへの告解と、マギーに背負わせた辛いその後の運命を謝罪し始めるが、彼はそんなリックを優しく励ます。
やがてリックがその焦燥感を打ち明けると、ハーシェルは彼を現実へと引き戻す。。

 

初回エピソードの病院を彷彿とさせる廊下を彷徨っているリック。
やがて外に死人がいると書かれた扉を開け放つと、そこには夥しい数の死人の山が。

折り重なるその死体の中にはダリル、マギー、ベス、ロジータ、ジーザスの姿も。
やがてその中からゆっくり起き上がってきたのはサシャ。

リックは彼女も含めたそれまでの夥しい数の犠牲となった者達への自責の念に苛まれるが、そんな彼にサシャは告げる。

『私たちに必要な強さを貴方は与えてくれた。その私たちが、他の人たちを救い、彼らに強さを与えた。・・バランスは必ず崩れ善の方へと向かう。それはやがて勇敢さへと姿を変え、最期には愛へと辿り着く』

ふと意識を失い現実に引き戻されたリックは、橋の建設キャンプへと。

しかしそこにも蔓延る無数のウォーカーの群れに、リックは打ちひしがれる。
草むらに落ちていたコルトパイソンを手に、それでも彼は歩き続ける。
やがてリックが建設途中の橋の袂まで辿り着くと、その意識は再び遠のき出す。。

 

そこへ駆けつけてくるのはダリル達仲間の姿。
ミショーンは倒れ込むリックを抱き起し、彼を再び励まし始める。
しかしリックがその淡い妄想を否定すると、ミショーンは彼に優しく口づけを・・

最期の力を振り絞り、リックはウォーカーの群れを橋の中央へと誘導するが、その橋は崩落しない。
正に彼がその希望を失いかけた瞬間、仲間たちの声が聴こえてくる。

リックに襲い掛かろうとするウォーカーを弓矢で撃退するダリル。
ミショーン、マギー、キャロルらは、リックの直ぐ側まで迫っているウォーカー達を引き離そうと銃声で誘導。

しかし、彼らのその奮闘ぶりにも限界を悟ったリックは、橋に積み上げられていたダイナマイトへと銃口を向ける。

『ようやく、家族を見つけた』

と呟くリックはその引き金に手をかける。。

爆炎ともに崩壊する橋を見詰め、叫び声を上げるミショーン。
マギーとキャロルはそんな彼女を必死に繋ぎとめる。

涙を堪えきれぬまま森の中へと消えていくダリル。。。

彼はそのまま深い森の中へと消え去ってゆく。

 

・・橋の下流ではその爆破の黒煙を見上げているアンの姿。
川上から流れ着く無数のウォーカーの中から、彼女は生き延びていたリックの姿を見つける。

やがて背後に迫るヘリコプターを尻目に、

『Bがいる。最初からAはいなかった。私はただ友人を救いたいの。私を救った人よ』

とシーバー越しにリックの救出を懇願する。

そして舞い降りてきたヘリに乗せられたリックは、アンと共に大空へと・・・

 

・・6年の月日が経ち・・・

森の中で必死にウォーカーを撃退しているマグナ達の集団
彼らは次第に囲まれるが、森の中から聞こえてくる銃声に引き寄せられる。

そこにはリックの帽子を拾い上げる、成長したジュディスの姿が。。。

 

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 ・・夢と幻想、更には宗教観まで織り交ぜられた、ちょっと難しいエピソードでした。

久々に登場したシェーン、ハーシェル、サシャの幻覚はそれぞれに象徴的でしたが、やっぱり一番目立っていたのはシェーン。

家族を探していると彼に伝えるリックに『お前が探しているのは俺の子だ』なんて言いのけてしまう何時ものブラックジョークは、言い換えればリックに自分の希望をも託していたという物悲しさ。。

シーズン4でのジョーとのエピソードやギャレスを虐殺したリックの過去に、自分の内に秘めた狂気を投影するシェーンの様子には、彼が自分の様にリックに培って欲しかった生きる為に必要な怒りや憎しみから奮い立たせる勇気を感じさせます。

 

マギーとニーガンの決着もようやく方がついた様ですが、その変わり果てた彼の姿にはやっぱり同情せざるを得ません。

彼女はニーガンに復讐とその正義を求める為にやってきましたが、彼の心の奥に広がる闇を見た瞬間に、それが死よりも辛い贖罪の道に彼が足を踏み入れている事を悟ってしまったのでしょう。

 

そして今回、バッチリその粋な泣き顔を見せてくれたのがダリル。。

あのまま、森の中で隠遁生活を始めていきそうな彼の胸中を察すると、もうかける言葉がありません。。。

 

と、感動的なエピソードが山盛りの記念すべきエピソードでしたが、やっぱり俯瞰で見るとどこか腑に落ちない気が・・

 

それは何よりも、なんとか生きながらえたリックに対する安堵感も束の間、正に危惧していた通り、ヘリの集団によって連れ去られて行ってしまったリックの最期は、それがアンの最後の恩返しだったとしても、全てが予定調和に感じてきます。

局側のリーク情報通り、彼の行方はうやむやのまま終わってしまいましたが、冒頭で述べた映画化情報の解禁時期とも合わせて考えると、自分たちは9年間にも及ぶ長い映画の番宣ドラマを見せられていたのでしょうか?

なんて、ちょっと目線が穿ち過ぎなのかもしれませんが・・

 

それでも予想記事に書いた通り、ラストにはこの世界で消えていったすべての仲間たちの絆の結晶でもある立派に成長したジュディスがようやく登場したマグナ達を救い出す姿が見れたので一旦はその留飲を下げてみます。。。。

だいぶ難しい解釈になってきたヘリの軍団の謎は以下に記事にまとめてみました♪

映画版でしかもう観られない?リックの今後の予想記事はコチラから
www.mariblog.jp 
シーズン9第6話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

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