マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第3話の私的な感想―ヘンリーの亡霊―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode3/2019~(アメリカ)
脚本:ジム・バーンズ
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ジェフリー・ディーン・モーガン、サマンサ・モートン他

 マイノリティーの美学

・・テンションがあまり上がらないな。。


ヤサグレTWD評論家Gさん曰く、前回のベータのマスクの正体は、彼がバンドマンだった頃の友人だったらしく、屈強な彼の裏設定には、実はゲイの可能性もあるそうで。。

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問題のウワサの彼氏(写真左)・・せめて分かりやすい関係の兄弟とかにしてほしかった。。。

 

最近の海外ドラマは、どうもマイノリティーの性に固執し過ぎじゃありませんか?

ウェントワース』のような閉鎖的な女子刑務所モノならともかく、『TWD』のような壮大なスケールの世界で生き残った数少ない人間達の中に、あまりに同性愛者が多すぎるのは、ちょっと違和感を感じちゃいます。

 

エリックを愛し抜いていたアーロン迄はわかるにしても、武闘派のジーザス、タラ&デニース、マグナ&ユミコと、ゲイキャラが退場する度に次々に補充されてくる感が否めなく、ポリコレ臭があまりにクサ過ぎる。。

 

唯でさえ感情移入がしにくい現状のキャラに、更に難しい設定を持ってくる演出側の意図もサッパリ分からず、この忖度に乗っかってしまったベータも、一気に親近感の湧かない偏愛系のサイコパスにしか見えなくなってきちゃう。。。

しかも、ウォーカーになったと言えど、その恋人の顔の皮を剥ぐって、どこまで深い闇に、彼は魅せられているんでしょーか・・?

この辺のマイノリティーのセンスを尊重するにしても、どうも彼らの美学をヘンなトコロに持って行き過ぎじゃないですか?

 

・・因みに有名な二丁目界隈では、「顔なんかよりも下の方を持ってく!」という常套句の下ネタが、大方の予想通りの見解でした(^^; 

 

シーズン10第2話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第3話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 亡霊

目覚ましを止め起き上がると、錠剤を口にするキャロル。。

アレキサンドリアには次々とウォーカーの群れが押し寄せてくる。
始めはそのウォーカー退治を楽観視していたものの、日増しに増え続けるその数の多さから、住民達は疲労感を募らせ・・

無数に散らばるウォーカーをかき分け、単身アレキサンドリアへとやってきたガンマは、アルファが会談を求めている事をミショーン達に伝える。
しかし、評議会ではハイウェイマンの生き残りが反発し、彼女への制裁を加える声を上げる。
それをミショーンは冷静に対処し、ダリル達と共に会談の場へ行く決意を固める。

アレキサンドリアの防衛に忙しく追われるロジータとユージーン。
北からやってくるウォーカーを食い止めようとするゲイブリエルは、人手不足から、アーロンにニーガンを仲間に加える様に説得。
殺気だったアーロンの様子に不安を感じるも、ニーガンは彼に付き従い・・

森の中でバールを見つけるニーガンだったが、アーロンはその所持を認めず。
その憎しみを隠し切れない彼の表情に、ニーガンの顔つきもまた、次第に険しくなってゆく。。

 

境界線の側で武器を地面に置くミショーン達。
キャロルはヘンリーの首が刺さっていた杭の前で、呆然と立ち尽くしている。
その様子を気遣うダリルの不安をよそに、彼女の腰元には拳銃が光る。。

やがてやってくるアルファ達と対峙するミショーン。
彼女は境界線を越えたミショーン達を責めつつも、一定の理解を示し・・

規則を破った代償に新たな土地を求めるアルファを、キャロルは思わず侮蔑する。
その言葉に反応したアルファが、キャロルにヘンリーの最期を伝えようとすると・・

キャロルの発砲する拳銃を察知し、咄嗟に彼女を押さえつけるダリル。
ミショーンは、キャロルに変わってアルファに謝罪の言葉を口にするも、その瞳に憎しみの炎は消えず。。

やがて帰路に着く道すがら、ウィスパラーズを目撃するキャロル。
彼女はすかさず発砲するが、その行方を追うミショーン達は痕跡を見つけられず・・

 

募るエリックへの思いを吐き出し、ニーガンへその憎しみをぶつけるアーロン。
やがてニーガンの妻の死を引き合いに出し、アーロンは彼の怒りを煽り始める。
すると、そこへ不意に襲ってきたウォーカーに彼は押し倒され・・
なんとかそれを撃退するも、ウォーカーの身に纏っていた花粉で、アーロンは視力を奪われてしまう。。
そのニーガンを呼び続ける声は、辺りに虚しく響き渡る・・

 

夕方までウィスパラーズの行方を追っていたミショーン達は、近くの学校へ。
薬の服用が発覚したキャロルは、仲間達から徐々に孤立を深めるも・・

 

廃屋を彷徨い、ウォーカーに襲われそうになるアーロンを、冷たい視線で見つめているニーガン。
やがて彼は、寸前の処で、視力を失ったアーロンを救い出す。
怯えるアーロンに水を与え、その症状がホグウィードの毒素からくる一時的な症状である事を伝えたニーガンは、そのまま夜通しの見張りを続ける為、窓際に寄り添う。

 

落ちている本の中に、幻覚を見始めるキャロル。
その家庭科の教科書の表紙には、リジーミカサムソフィア、更にヘンリーの顔も。。

ダリルと見張り役を交代しながら、一夜を明かそうとするキャロル。
彼女が錠剤を口にする処を、ダリルは不安気に見守る。。
・・やがて、彼女の元にやってくるダリルは、幻覚症状に陥った自分の父親の事を語りだす。
キャロルがその慰めを受け入れず、夜通し見張りを続けようとしていると・・
物音のする方へ歩き出していくキャロル。
その彼女の背中からは、ヘンリーの呼ぶ声が聴こえ・・・

断りもなく、突然いなくなっていたキャロルの身を案じるダリル。
更に、身に覚えのない会話を口にする彼女に、ダリルは困惑するも・・

強引に見張りを続けようとするキャロルは、人影に導かれる様に体育館へ。。
しかし、何者かの罠にハマり、彼女は宙づりにされてしまう。
彼女に近づくウィスパラーズに反撃を繰り出そうも、身動きの取れないキャロルは絶体絶命のピンチを迎える。
やがて、自力で床に落ちた彼女が必死に迫りくるウォーカーを撃退していると・・・

目覚まし時計が鳴り響く体育館へとやってくるダリル。
彼は、呆然と立ち尽くす傷だらけのキャロルを連れ、その場を立ち去る。。


診療所で、キャロルを治療するセディクを襲うフィードバック。
ウィスパラーズのトラウマに苦しむ彼を見かねたダンテは、その執刀を譲り受ける。

 

大量のウォーカーの死体が散らばっている、アレキサンドリアの明け方。
夜通し退治に精を出していたロジータとユージーンは、ふとその本音をぶつけ合う。
彼女に残り続ける淡い恋心にとどめを刺されたユージーンは、後悔の念を募らせるロジータを背に、表へと飛び出してゆく。。

空ろな顔でうな垂れているセディクを励ますダンテ。
彼は衛生兵だった過去を語りだし、セディクのPTSDを癒そうとし・・

 

・・治療を終え、眠っているキャロルの見る
そこには、当たり前の様にキッチンでダリルが料理を作っている。
やがてその脇の食卓に座るヘンリーが、キャロルの名を呼ぶと、彼女は目を覚ます。

その頬に伝うを拭い、ミショーンに監視していたウィスパラーズの存在を伝えるも、彼女は信じようとせず。。

ポーチに座るダリルに胸の内を吐き出すと、彼はその事実をすんなり受け入れる。
ダリルの優しさに安堵を覚えつつも、困惑する表情を浮かべるキャロル。

・・体育館に散らばるウォーカーの死体から、キャロルが発砲した時の森の中へ。。
やがて、銃弾を胸に受け倒れているウィスパラーの顔が写ると、それは、徐に目を見開く・・・・

 

 

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 ・・あまりに場面転換が忙しくて、正直、感情が殆ど着いていけませんでした。。

キャロルの見る幻覚か亡霊?・・はこの際もう、どっちでもいいですけど、人物の距離やシチュエーション、更には時間軸さえもがどうにも曖昧で、これ、視聴者が本当に着いていけてるの?と疑問を覚える程に、設定があまりに大雑把。。。

1時間ものに詰め込むにはエピソードも多過ぎて、関係性が発展しそうなロジータとユージーン、セディクとダンテとの間合いのいい掛け合いなんかは、わざわざこの回で見せなくてもよかったんじゃないかな。。

キャロルを付け狙うウィスパラーズが、アルファの指示の元のスパイなら、もうすっかりバレバレで、そのうち紛争の火種に使われちゃいそうだし、そもそもの体育館でのキャロルの幻覚は、設定に無理があり過ぎる気がしてます。

・・アレキサンドリアを襲うウォーカーの大群が、誰の差し金とか正直、どうでもいー。。。

 

“Ghosts"なんて安直なサブタイにしちゃってるので、かなり分かりづらい展開でしたけど、きっとこれ、それぞれの怒りをメインテーマにしたかったんですよね?

アルファに怒りを募らせるキャロル。ニーガンに憤りをぶつけるアーロン。

ついでにロジータとユージーンも、お互いに秘めていた蟠りをぶちまけ始めたし。

ダンテはそのカンフル剤的に、苛立ちを募らせるセディクを和ませる役割だったし。。

 

ようやくメインストーリーに絡み始めたニーガンが、アーロンの怒りへ報復するように、彼が窮地に陥るまで冷静に見守っていたのは、見ててちょっとシンドかったな。。

自分のものを守らなければ、いずれ人のものになる

なんて嘯くニーガンは、まるで侵略の後に民主主義を掲げる大国の台詞そのまんま。

更に、あそこで相手の気持ちに寄り添えず、憤るアーロンを静観する彼の姿を見てると、まるで冷え切った日韓関係の不毛な討論の姿と重なって見えてきてしまいました。。。

 

・・キャロルの垣間見るヘンリーの亡霊は、少し青臭く考えれば潜在的なダリルへの恋愛感情を促すエスプリだっだんじゃないでしょうか?

或いは、彼女のホンネを知る霊魂のカタチをした、恋愛キューピットだったりしてw

 

シーズン10第4話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

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