マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第13話の私的な感想―リックからのメッセージ―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode13/2019~(アメリカ)
脚本:ビビアン・ツェー
出演:ダナイ・グリラ、ケビン・キャロル、ノーマン・リーダス、ジェフリー・D・モーガン

 ミショーンの最終回

前回随分毒を吐きまくったので、このドラマの視聴が少しだけ楽になってきましたw

 

・・えーと、でもなんだっけ?

先週のエピソードのショックが大きすぎて、今回までの経緯を全く忘れちゃった。。。

あー、そうそう、バージルの住処にある武器やらなんやらをミショーンが取りに行くトコでしたっけ。。

・・え、・・・でも、

もーウィスパラーズ戦、終わっちゃいますよね。。。

わざわざアルファを死なせてから、このエピソードを始めなくても良かったのに。。

 

・・あ、、、

そう言えば、ミショーンもこれで映画版に移行する為の、ドラマ版の最終回なんですよね。。

だから、ストーリー的に戻ってこなくてもいいような、交通整理ね。。

 

・・・もう、この手のリーク情報を局側から流すの止めてくんないかな。。。

こちとらわざわざ飲みにも行かずに、久々に真剣にリアタイで観ようとしてんだから!

なんか、観る前からテンションがガッツリ下がっちゃうんだよね!

 

・・コホン。。

とりあえず、バーボンをショットで煽ってから、全て忘れて落ちつきます。。。

(最近、このドラマのおかげで、アルコールの量が増えていってるような気が・・・)

 

以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第13話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

シーズン10第12話の感想はコチラ

 

 

 

 

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 選択

ペットウォーカーを連れ、森を歩くミショーン。
ウォーカーの群れに襲われるアンドレアの断末魔を無視し、その場を立ち去っていゆく。。

 

ようやく島に辿り着いたバージルとミショーンだったが、彼の足取りは何故か重く。。
ミショーンは彼の様子が少しおかしい事を察知し、剣先を向け彼を問い詰めていくと・・

・・バージルは墓場の前で、殺された自分の家族の始末をしてもらう為に、ミショーンを島に連れてきた事を白状する。
彼女は、その身勝手で怖気づくバージルの様子に苛立ちを募らすも・・

バージルに案内された施設の中で、無数のウォーカーを始末していくミショーン。
やがて、小部屋で首つり自殺を図っていた、バージルの家族の元までやってくると・・

ウォーカー化した彼らを目の当たりにし、言葉を詰まらせるバージルとミショーン。
バージルはそれでも、娘のウォーカーに靴を履かせようとする。。

バージルに促され、渋々彼の施設で一晩を明かそうとするミショーン。
やがて、どこからか人の話し声が聴こえる。。
飛び起きた彼女がその声の元を辿ると、突然やってきたバージルによって、ミショーンはあっけなく監禁されてしまう。。

バージルの元同僚達を名乗るその声は、ミショーンに彼の過去を語り出す。。。

この島でウォーカーから逃げてきた人々を匿っていた事。
やがて食糧不足により争いが起こり、仲間が死んだ事。
そしてその過程で、ウォーカーの蔓延る施設に、バージルが自分の家族を自らで閉じ込めてしまった事。。

 

やがて、紅茶に麻薬を盛られたミショーンは、幻覚の中で過去の自分の夢を見る。

恨み節を語り、ミショーンの過失を責めるセディク。

アンドレアとの出会いでは、彼女はそのウォーカーに食い荒らされた彼女の死体から、ナイフを拾う。
置き去りにしたバックパッカーに自分を投影し、彼女はダリルに助けを必死に求めるも、その声は届かず。。

やがて絶望の淵で、ニーガン達に出逢うミショーン。
彼女はその勇気と闘争心を買われ、救世主の一人としてリック達との戦闘に巻き込まれていく。

暗い森の中、跪かされたリック達の前で、ニーガンが不敵に笑う。。
彼は自分の右腕となったミショーンに、愛用のルシールを手渡し、彼女は怯え切った目で狼狽えるリック達の前で、それを振り下ろす。。

次第に戦局は悪化してゆき、森へと追い詰められるミショーン。
彼女の胸を、ダリルの鋭いボウガンの矢が突き刺し、無言のままのリックに向けられた拳銃が、その火花を散らす。。。

 

幻覚から覚めたミショーンは、すぐさまバージルの隙を着き反撃。
彼に捕らわれていた同僚達も助け出し、ミショーンはバージルの行く手を追う。

火の手を上げるボートを尻目に、バージルを追い詰めるミショーン。
彼の同僚達の勢いに促されるまま、彼女はバージルの息の根を止めようとするが・・

ミショーンはその手を緩め、バージルを救う。

そしてそのまま監禁された彼は、幻覚によって見た自分の家族との思い出を語り出す。
強い言葉でそんなバージルを励ますミショーン。
やがて彼女が、秘密にされていた施設内を探索していると・・

古びたリックのブーツを見つけ、言葉を失うミショーン。
彼女はバージルを問い詰め、そのブーツの置いてあった漂着船へと向かう。
そこで、自分達の似顔絵が描かれたiPhoneを見つけ、彼女は泣き崩れる。

 

その船を修復し、オーシャンサイドに戻ろうとするミショーンは、家族の影に憑りつかれたバージルにも手を差し伸べるが、彼は島に留まる道を選ぶ。。

バージルに見送られて出向していく船。
ミショーンは無線で、ジュディスに事の顛末を語る。

母の無事を喜ぶも、ミショーンの気持ちを推し量るジュディス。
彼女は、ウィスパラーズとの戦闘が終結に近づいている事をミショーンに語り、その背中を押す。。

やがてミショーンは遂に、リックの捜索に向かう覚悟を決める。。。

 

冒頭のペットウォーカーを連れ、森を歩くミショーン。
彼女は、傷ついて遅れを取る人々に手を差し伸べ、彼方に見える人間の大集団を追う。


 

 

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 ・・「もう少し信じてみて」・・・?

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とうとう、不満を吐き散らす自分達往年の『TWD』ファンに向けて、リックから直接の懇願メッセージが届いちゃったんでしょうか・・・?

だけど、いくらなんでも、自分達になじみ深いスマホに日本語で綴らなくてもwww

 

・・・んーん、まあ、じゃあ、その言葉に乗せられて、ちょっとだけ褒めてみると、、

 

少々ご都合主義の展開ではありましたが、チョウセンアサガオで見せられたミショーンの幻覚パラレルワールドは、少しだけ昔の『TWD』の事を思い出させてくれて、久しぶりに感傷的な気分になれました。

予算のない中、昔のデュープ映像まで引っ張り出して、CG合成に悪戦苦闘している様子が目に浮かんできます。

・・でも、どうせなら、、

スケジュールのないミショーンの単独ショットばかりなので、辻褄合わせのよーなボートクルーのメンバーなんか出さずに、全部過去映像でも良かったのに。。。

ほら、“救世主”軍団の成り立ちって、皆さん興味ありませんか?

もともと人を助ける為の集団だったはずの彼らが、どうして変わっていくのかとか・・

数々のトラウマを抱えるミショーンの蟠りは、意外と“救世主”達と絡ませる事で、もうちょっと上手く表現できたんじゃないかな。。

 

臆病にニーガンに付き従う彼らとミショーンの違いは、唯一その出逢った仲間の違い

つまり、タイトル通りの選択です。

リックメンバーを全て跪かせたあの忌まわしい夜に、ニーガンから譲り受けたルシールで、それを自分自身に振り下ろそうとしたのは、過去の因果を誰のせいにもせずに、自らが背負う覚悟を決めた事への暗喩。

これをニーガンに頼りっきりで自立できない奴らと対極的に見せる事で、そんな彼らにも情けを示すリックへの想い、更にはそれ教えてくれた我が愛しのカールの優しさなんかも、自然ともっと膨らんでくのにな。。

そこにほんのちょっと、別ドラマとスケボーに忙しいドワイドや、ドラマ版『スノー・ピアサー』にちゃっかり出演中のサイモンあたりを一日だけでも借りて、ミショーンとの出逢いをワンシーンだけでも見せてくれれば、彼女の胸につっかえていたモノは、更にわかりやすく伝わるはず。。(・・・まあ、彼らをもう一度呼び戻す求心力も、もう、このドラマにはないのかもしれないけど・・)

 

半年近く待たされたバージルの出演は、そのからみがあまりに薄過ぎて、かなり期待していた分、少し残念過ぎる展開でした。

あのまま一人でブルーズワース島に残る彼は、ウォーカーとなった家族もいない今、ひとりぼっちでバッドトリップにハマり続けてくんでしょうか・・?

 

いざという時にすぐ感傷的になるオトコ代表の自分としては、、

わざわざ危険を冒してでも、ミショーンに縋りついたバージルの気持ち、・・・少しだけ分かります。。

初期のモーガンやガバナーあたりもそうでしたが、他人には残虐でも、身内の事となると、男は案外弱いもの。。。

でも、こーゆーダメヤサ男が成長していくからこその、『ウォーキング・デッド』ですよ!

一人で生きようとする人間は、結局つまんないんです。

 

・・覚えていますか?

ちょっぴり優しくても、自己中で戦闘能力ゼロだったグレンが、マギーと出会い、ハーシェルに支えられ、あれだけ立派で逞しい男に成長していった事を。

ウォーカーに感染された仲間を、躊躇なく殺そうとしていたダリルが、依存していた兄のメルルを見限ってでも、新参者のミショーンを裏切らなかった事を。。

そして、どんなに強くリーダーシップを発揮していても、いざという時に仲間を見捨て、闇落ちしていったシェーンの事を。。。

こーゆー人の弱い部分を描くから、このドラマは面白かったんです。

だから視聴者にどんなにウザがられても、バージルはいいんですアレで。

予算もないのにクソつまんないアクションや、現実的な展開を見せられるよりは、に繋げてくれた方がよっぽどマシ。。。

 

ラストの大集団がコモンウェルスだとすれば、リックの捕らわれたグループは、ひょっとして彼らの敵役・・?

戦場で恋人同士が久しぶりに再会するシチュエーションじゃ、ちょっとチープなラブストーリー過ぎる展開のような気もしますが、まあこの際、リックを拝めるのならそれも我慢します。

 

・・・そんな事よりも、、

殺気だったベータでも、ダリルはきっと殺ってくれるでしょうから、大した不安はありませんが、まったく軸のブレた自分達の唯一のダークヒーローだったニーガンを、来週からどんな目で見ていいのか。。。

このドラマはもう、男のファンの視点は置いてきぼり・・?

 

・・・ラストのジュディスがミショーンの為に流すは、やっぱり反則だよな・・・・

シーズン10第14話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

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