マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第3話の私的な感想―ウィンターフェルの一番長い夜―(ネタバレあり)

GOT03-01

Game of Thrones The Final Season Episode.3/2019~(アメリカ)
製作総指揮:デイヴィッド・ベニオフ、D・B・ワイス
出演:ショーン・ビーン、レナ・ヘディ、ニコライ・コスター=ワルドー、キット・ハリントン、エミリア・クラーク、ピーター・ディンクレイジ他

 ナイトキングの正体

・・いよいよホワイトウォーカーとの決戦が始まりそうな中、サムがジョラーに家宝の剣を渡した事により、5人がヴァリリア鋼製の武器を持つ事になった。

 

ジオー・モーモントからジョンに託されたモーモント家の宝剣、ロングクロウ
リトルフィンガーからブラン、アリアへと手渡された短剣
エダード・スタークの大剣アイスから作られたブライエニーの剣、オゥスキーパー
ジェフリー、トメン、ジェイミーと受け継がれたジェイミーの剣、ウィドウズ・ウェイル
そして、サムが盗み出しターリー家の家宝の剣でジョラーへと託された、ハーツペイン


同様の効果のあるジェンドリー等が作り上げているドラゴングラス製の武器との違いがここでちょっとややこしいが、展開上、この中の誰かがナイトキングの息の根を果たして本当に止める事ができるのか?

 

サーセイ陣営の動向や、ラニスター兄弟の抹殺指令の密命を授かったブロンのその後も気になるのだが、海外の大手サイトでは、三つ目の鴉を継承したブランの正体に様々な憶測があるようだ。

それはいくら過去を見てきたとはいえ、どうも不自然に人格まで変化してしまったブランが、実はナイトキングになる前の“最初の人”の意識の中に潜り込んだ本当の正体なのではという事。。

数々の冒険を共にしてきたリード家のミーラが、弟の死に悲しみの表情一つ浮かべない彼に対し憤りを覚えながら去って行った事も含め、まだまだこの物語の謎は続いていきそうな気がしている。 

 

シーズン8第2話の感想はコチラ

 

以下、『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8第3話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

GOT03-02

 長い夜

決戦に向け緊張感の高まるウィンターフェル。。

城門を固める指揮をするリアナ。ウィアウッドへと向かうシオンとブラン。
投石機の並ぶ城外では、グレイワームの指揮するアンサリードが集結。
ロイス率いる谷間の騎士達と共に城門前に並び立つジェイミー、ブライエニー、ポドリック。
エド率いるナイツウォッチらと共に並ぶサム、べリック、トアマンドの横には、ハウンドとジェンドリーも駆けつけてくる。
やがてジョラー率いるドスラク人の騎馬隊の前に、どこからかやってくるメリサンドル。
ダヴォスはそんな彼女の姿を見つけ・・

彼女はジョラーに向かい、ドスラク人に剣を掲げる様に指示。
やがて彼女が呪文を唱えると、彼らの剣が一斉に炎を宿す。

門を開け城内にメリサンドルを迎え入れるダヴォス。
彼は鬼の形相でメリサンドルを睨みつけるが・・・

やがて胸壁からサンサとアリアが見守る中、火玉の投石が開始され、ジョラーの騎馬隊が亡者を引き連れたホワイトウォーカーの軍団に突撃を始める。。

 

ぶつかり合う軍勢を見つめ、ドラゴンに乗り込むジョンとデナーリス。
しかしやがて騎馬隊の持つ剣の炎は徐々に消えてゆき・・

闇の中から瀕死の様相で撤退してくるジョラー達を目の当たりにし、身をすくませる一同。
グレイワームはいよいよ兜を被り、決戦を覚悟する。。。

ぶつかり合う両陣営。

トアマンドやべリックが必死に応戦するも、アンサリードの壁さえもあっさり突破し襲ってくる亡者の群れ。
やがてデナーリスが乗ったドロゴンが火炎を吹く。
火の海と化した戦場を駆け抜け、レイガルに跨ったジョンはナイトキングに近づこうとするが・・
その行く手を阻む魔の手に墜ちたヴィセーリオンの青い炎。
アリアはサンサに短剣を手渡し、地下墓所へ避難するように諭す。

孤軍奮闘し続けるジョラーに続き、ジェイミー、ブライエニー、べリック、ハウンド等も必死に飛び交うウォーカーに応戦するが・・
襲われたサムを間一髪の処で助け出すエド。
しかし、次の瞬間、彼の胸は亡者の槍で突き刺され・・・

苦悶に満ちた表情で地下墓所へとやってくるサンサ。
ティリオン、ヴァリス、ミッサンディ、ジリ―等は、避難していた女性達と共にそんな彼女を何も言わずに受け入れる。

劣勢を強いられる中、トアマンドの合図で城内へと退却を始める一同。
リアナはそんな彼らを直ちに受け入れる。
ジェイミーとブライエニーに先導され、城内へと雪崩れ込んでくる兵士達。
アンサリードは壮絶な戦いぶりでその城門を死守し、グレイワームは戻れない仲間の事を思いながらも、木杭でその門前を封鎖。。
そしてダヴォスにデナーリス達に火をつける様合図を送るが、ヴィセーリオンに追い込まれていた彼女達はそれに気付けない。。。

苦肉の策として、メリサンドルがアンサリードの盾に守られながらやってくる。
彼女は側溝に跪き呪文を唱え始めるが、次々と防御線が突破され、焦りの色が見え始める。
やがてそんな彼女に亡者が飛びかかろうとした瞬間、城内を取り囲む側溝に火が灯り防柵が燃え始める。
べリック達は束の間の安堵を感じるものの、ハウンドはうろたえる様に城内へと引き下がってゆき・・

地下墓所に避難していたティリオンは、苛立ちを隠し切れない。
そんな彼に「現実を直視する事が今最も勇気のある行動」と諫めるサンサ。
ティリオンは二人が夫婦だった頃の事を思い出す。

 

ウィアウッドの森でブランを守るシオン達のグレイジョイの軍勢は、迫りくる危機を察知する。
そんな中、シオンがブランに最期の告解をしようとすると、彼はシオンの言葉を遮り、烏にワーグし始める。
やがてその烏たちは、ナイトキングの元へと向かってゆき・・

 

側溝に炎が灯った事により制止していた亡者達は、ナイトキングの合図の元、自らの体を投げ出して燃えさかる防柵を分断。
やがてその隙間から死の軍団が再び突入を開始してゆく。
そして幕壁に辿り着く亡者の群れに、ジェンドリー等は必死に対抗するが・・

次々に突破される城壁では、亡者との壮絶な戦いが繰り広げられる。
やがてアリアもドラゴングラス製の槍で戦闘に参加。
しかし次第に劣勢に追いやられる中、ハウンドは再び戦火に怯え始め・・・

いよいよ城門を突破してきた巨人族の亡者に弾き飛ばされるリアナ。
そしてそんな巨人の手の中で握りつぶされそうになる中、彼女は渾身の力を振り絞り亡者にナイフを突き刺し絶命する。。

堡塁(ほうるい)の中、逃げ惑うアリアを救い出すのはべリック。
彼は自らの炎の剣を投げだして彼女の窮地を救うが、そのまま雪崩れ込む亡者の群れに八つ裂きにされる。。
アリアを抱きかかえ、避難するハウンド。
無数に刺し傷を受けたべリックもまた、アリアの腕の中で壮絶な最期を遂げる。。。
やがて悲壮感を滲ますアリアの側に近づいてくるメリサンドル。
そして彼女が死神に手向ける言葉をアリアに伝えると、彼女は思い立ったようにその場から立ち去ってゆく・・・

 

ウィアウッドの森でも、遂にシオン等の元に亡者の群れが迫る。
その上空では、ヴィセーリオンに乗るナイトキングとレイガルに乗るジョンとの空中戦が開始。
しかしレイガルはジョンごと地上に叩き落されてしまう。
そこにドロゴンに乗って加勢に来たデナーリスによって、ナイトキングも地面に落とされ、火炎に包まれるが・・
燃え盛る火の海の中、不敵な笑みを浮かべ佇むナイトキング。。
ジョンがそんな彼を見つけ立ち向かおうとすると、彼はゆっくりと両手を広げ・・・

青い瞳に輝く死者達が、それぞれの戦場で再び起き上がる。。
それはリアナやドスラク人、トレット達もまた・・
やがて墓所で眠るスターク家の先祖達も、長い眠りから覚め始め・・・

悲鳴を上げ逃げ惑う墓所に避難していた住民。
孤軍奮闘するジョンも、蘇った死者達に取り囲まれているサムさえ助けられない。
そしてとうとうデナーリスの乗るドロゴンにも、数多の亡者が襲いかかり始め・・

振り落とされるデナーリスを、ウォーカーから救い出すジョラー。
壊滅状態に追い込まれたシオン等は、弓を捨て槍で奮闘するも・・
咆吼が響き渡る墓所内では、覚悟を決めたサンサの手に、ティリオンが優しくキスをする・・・

ヴィセーリオンの青い炎に包まれた城内では、それでも残り少なくなった戦士達が死に物狂いで亡者に立ち向かってゆく。。
追い詰められるジェイミー、ブライエニー、グレイワーム等の脇では、サムが呆然と座り込んでいる。

ブランは死の軍団に独り取り囲まれたシオンに、賛辞を伝える。
それは、彼のこれまでの罪を、すべて受け入れるかのように・・

やがてシオンは、やってくるナイトキングに向かい駆け出してゆき・・

シオンの胸にナイトキングの剣が突き刺さる。。

そして、ジョラーもまた、デナーリスを庇い亡者に胸を貫かれ・・・

やがてヴィセーリオンの青い炎がジョンの目の前まで迫り、ナイトキングがブランに対し背中の剣を振り下ろそうとした瞬間・・

 

背後から飛びかかってきたアリアが、ナイトキングの膝元に短剣を突き刺す・・・・・

魔力を失い次々と崩れ落ちていく死の軍団。。。

 

デナーリスの腕の中で、言葉もなく息を引き取るジョラー。
ドロゴンは泣き崩れる彼女の側にそっと寄り添い・・

 

無数の屍の散らばった戦場を歩き始めるメリサンドルは、追ってくるダヴォスを尻目に、ルビーのチョーカーを投げ捨てる。

やがて朝焼けの中、老婆のシルエットと化した彼女は、静かに崩れ落ちる。。。 

 

 

GOT03-03

 ・・緩急のついたあまりに素晴らしいエピソードだった。

無数のCGウォーカーに気を取られ過ぎないように全編ナイター撮影に特化したようだが、それでも11週間もの期間をかけて練り上げてきたこの壮絶なバトルシーンは、もはやドラマというよりは、歴史映画的な陰影がたっぷり。

昨今、特殊メイクやVFX技術が飛躍的に発達し、映像処理に主体を置く大作アクション映画やドラマが主流となる中、見せない事で想像力を掻き立たせるクラシカルな演出は、製作陣にとって随分勇気のいる決断だっただろうが、映画ファンにはたまらない圧倒的な味わい深さを引き出していてくれた。

GOT史上最長の82分間のストーリー中、優に70分を超えていそうなこの迫力の長尺シーンは、様々な映画やドラマを思い返してみても、他に記憶がない。

更にその節々の描写にも全くと言っていいほど無駄なカットがなく、台詞量も限界まで減らしながら盛り上げてくるその緊張感が、全世界中の視聴者をきっと釘付けにしただろう。

サンサにアリアが短剣を手渡すという巧妙なトリックもあり、正直全くといっていい程、死の軍団との決着が予想できなかった。

更に、、

エド、べリック、リアナ、シオン、ジョラー迄もがそれぞれに相応しい劇的な最期を遂げてしまい、その壮絶な戦いの余韻が未だ冷めやらない。。

エドはナイツウォッチの誓約通り仲間を守り、べリックは炎の剣(信仰)を捨てでもアリアの窮地を救い、最年少のリアナはその志と同じ程の巨人と壮絶な相打ち劇。

更にシオンは裏切ったブランへの贖罪を果たし、ジョラーは愛し抜いたデナーリスを守り抜き、その手の中で逝くなんて・・・

 

レイガルとさり気なく前回から復活したゴーストの行方はまだ不明だが、彼らがもし生き残っていたとしても、サーセイの率いるゴールデンカンパニーに立ち向かう余力はもう残っていないような気がしてしまう。。

出来れば、突然登場してきて大活躍を見せたメリサンドルだけは、ダヴォスにだけしっかり贖罪を済ませてから死んでほしかったけれど・・・

 

そんな大勢の死傷者を出した今回のエピソードで、特筆すべき戦死者はやっぱりリアナ

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ジョンの実母にして、レイガー・ターガリエンとの勇気ある愛の逃避行に走ったスターク家のリアナの名に因んでつけられた彼女の死は、これまでの気概に満ち溢れたその態度同様、脇役で一番の年少者でもありながら、最大の勇気を持って挑んだ圧巻の死に様。。

自分の一番のお気に入りだったジョラーも、デナーリスの腕の中で目を見開いたまま息を引き取ってしまった事で、断絶してしまったモーモント家の事を思うとあまりに切なくなる。

 

ネット上で噂のあった墓所でのスターク家の復活劇は、サンサの心情を鑑みる視聴者への製作側からの配慮だろう。

・・それでも現実を直視する事を知ったサンサが、蘇ったキャトリンをしっかり葬る描写なんて見てみたかったけど・・・

 

これで残り3話を通じて、最期にそれぞれのキャラクターの抱えた人間関係ををじっくり掘り下げていきそうにも思えるけど・・・

 

ラストに微笑むアリアに向かって、妙に寂しそうな顔を浮かべているブランの様子がどうしても気になってしまう。。

 

ここから最終回に向けて、ターガリエン家の末裔だった事が判明しているジョンと、スターク家生粋のサンサやアリア達との間に、何らかの亀裂が生じなければいいけど・・・

 

最後にしつこい様だが、騎士道を全うしたジョラーがその死の間際に、デナーリスに伝えられなかった言葉を想像してしまうと、妄想が膨らみ過ぎて上手く眠れそうにもない。。。

シーズン8第4話の感想はコチラ 

www.mariblog.jp

 

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