マリブのブログ

ニ匹ののら猫と一緒に随時三匹の飼い主を募集中の元帰国子女。。オススメの映画やドラマの感想を徒然に紹介しています。

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『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第13話の私的な感想―ジョンと酒とストランド―(ネタバレあり)

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Fear the Walking Dead Season4 Episode.13/2018~(アメリカ)
製作総指揮:ロバート・カークマン/脚本:イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
出演:レニー・ジェームズ、マギー・グレイス、ギャレット・ディラハント、ジェナ・エルフマン、アーロン・スタンフォード他

 モーガンの魅力

・・フィアーはなんだか随分おとなしくなってきましたね。。


前回までを見直してみても、周辺減光を取り入れてみたり、ノスタルジックなヒキの画を多用してみたりと、工夫を凝らしてこのドラマの質感を厭世観たっぷりに描いていきたい様です。

視点人物をそれぞれ分けて、バランスよく彼らの心理描写も掘り下げてきましたが、そんな中でもどうしても気になってしまうのがモーガンのトラウマ

本家を見続けてきた視聴者は、彼の紆余曲折を知っているのでなんとなく理解しちゃってきましたが、やっぱり彼の様子はどうしても初期の頃のリックのそれをただなぞりまくってるだけですよね。。

 

前回のエピソードまでのシーバーに語り続けるモーガンの様子は、彼の台詞通り、リックが本家のシーズン1でやってきた事そのもの。

 

少し冷静に考えると、彼のアンニュイさは本家を見続けてきた視聴者だけの感覚で、結局アリシア達はモーガンの何に魅力を感じて仲間意識を持ってるのでしょうか?

本家で退場してしまったリックへのオマージュとしてなら幾分受け入れられますが、それでもそろそろモーガンもオリジナリティを出してきてもらわないとちょっと退屈かも。。

 

とは言え、リックにとってのローリーやカールの様な絶対的に守りたい存在がいない彼には、何が希望になっていくのでしょう?

 

因みに今回のエピソードは『ジェーン・ドウの解剖』を手掛けた脚本家コンビでもあるので、少々パラノーマルな展開にも期待していますw

・・更に因みに完全に業務連絡ですが、自分が手掛けたあのドラマもようやく1話だけHuluで公開されたので、ご存知の方だけ、こっそり見て冷やかして下さいm(__)m

シーズン4第12話の感想はコチラ


以下、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』シーズン4第13話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

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 ブラックジャック

クインを探しに行くモーガン、ジューン、アル。

サラ達がジムを茶化しながらそれを待っていると、額にジューンがクインに伝えたメッセージを書かれたウォーカーがやってくる。
ウェンデルは改造した車椅子でそれを難なく仕留めるが、シーバーからは再び謎の女の声が。

「彼を強くしてやった」

と奪われたアルの装甲車の中で語り掛けるその女は、ペットウォーカーと化したクインを連れ、モーガン達に意味深な警告を伝える。

 

ミシシッピ川の氾濫に巻き込まれていたジョンとストランドはその川辺に。
傷が癒えないままそのほとりで筏を作っているジョンに対し、ストランドは相変わらず悪態をつき続けている。

「星の王子様」の本を持ちながらチャーリーの後を追っていたルシアナは、図書館の側でクレイトンと名乗る老人に出逢う。
車内に残されたまま腹部に重傷を負っている彼は既に手の施しようがなく、贖罪の意識に苛まれていたルシアナは彼を救い出せないまま途方に暮れる。
そんな彼女にクレイトンが最後に求めたのは一杯のビール。。

出来上がった筏で川を渡ろうとするジョンの行く手に立ちはだかったのは、野性化した人食いならぬウォーカー食いのワニ
やがて近くの国道でウォーカーのいる車を見つけたジョンは、ストランドにその車のボンネットを剥がしてくるように頼むが・・

ルシアナはクレイトンに飲ますビールを探し歩き続けている。
そんな彼女をシーバー越しに気遣うクレイトン。。
彼に励まされながらも当てもなく彷徨っていたルシアナは、国道沿いに置かれていたダンボールに目が留まる。
やがてその中からシーバーと瓶ビールを取り出すルシアナ。

ウォーカーに襲われながらも、車に残っていたコニャックを手に入れていたストランド。
彼は希望のない自分を慰めるようにそれを煽るが、ジョンはそんな彼を叱りつけながらも、自暴自棄になっているストランドにそっと寄り添う。
やがてふたりはおびき寄せたウォーカーを餌にワニの潜む川を渡り始めるが、あえなく座礁。
二人は命からがら元の岸辺へと戻っていく。

クレイトンの元へルシアナが戻ると、彼は満面の笑みで迎え入れてくれた。
そんな彼にルシアナはニックの死に際で無力だった自分の過去をそっと語りだす。
そこで冷やしたビールをクレイトンに手渡すと彼は心からの礼を伝え、彼女に自分の物資のありかを教える。
シーバー越しにダンボールを置いた人間に礼を述べるルシアナ。
するとそのシーバーから聞き覚えのある声が返答する。

やがてようやくモーガンと合流したルシアナは、彼が探していたトラックの持ち主にジムの作ったビールを手渡したことを伝える。
そしてそのままクレイトンは死んでしまったことも・・
するとモーガンのシーバーからは、更に聞き覚えのある声が。。

警戒心の薄いチャーリーを叱りつけながらも、アリシアは久々に聴いたモーガンの声に驚きを隠せない。

やがて再び聴こえてくる謎の女の声

彼女は人助けを続けるモーガン達に、更なる呪いの言葉を浴びせ続ける。

サラの運転するトラックを何処からか猛追してくるアルの装甲車。

やがてそこから発射されたマシンガンが、モーガン達の乗り込んでいるトラックの荷台に向かって集中砲火を浴びせかける。。

 

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 ・・相変わらずジョンを絡めた人物描写はとても上手く、何とも言えない切なさが込み上げてきました。

 

でも・・・、

 

モーガンの振りかざす人道主義に影響を受け始めたジューンやルシアナの描写には若干の違和感を感じます。

グレースケールの映像と音楽で何となく互いの気持ちをリンクさせていますが、そもそも、彼女達はいつからモーガンにシンパシーを感じているんでしたっけ・・?

ジョンとストランドの様に、を通じてでも互いを理解しあおうとする描写なんかがあれば納得いきますが、基本モーガンの性善説ってなんだか説教ジジイのそれと一緒であまり馴染めません。・・まるで、自分の悪癖を見ているような気がして・・・w

謎の女がモーガンに残した言葉に、サラやジムが不信感を抱くのは至極当然。

罪だの赦しだのまた宗教的な事を口にし始めたモーガンは、いつの間に謎の女と心を通わせたのでしょうか?

彼らの陥っているマイナス思考は、例によってなんとなくにしか描写されていないので、自分がジムでも、やっぱりモーガンをだいぶ怪しむと思う。。

 

アポカリプスな世界でいつか登場してくれる事を期待していた、野性化したワニ迄はかなり好感が持てたんですが、どうも雰囲気勝負でヒューマニズムをみんな突然語り出そうとしていませんか?

 

しかしそんな彼らの会話の中で、一番象徴的だったのはサソリとカエルの寓話

作者不明のベトナム戦争を象徴するこの寓話に準え、正しく秩序を失った世界での人間性が試されているモーガンたちは、結局捕食者であるサソリのネイチャー(性)に抗えなくても、溺れ死ぬカエルでいつづけられるコトができるのか?

因みに、余談だらけの今回の感想に更に付けたすと、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の中に登場するサソリは、そんな自分のネイチャーに嫌気がさし、その命の最期に我が身を焦がします。

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何の接点もないまま、相変わらず倒錯しまくっている謎のオバチャンにモーガンが手を差し伸べようとするのは、やっぱり今のトコロ只の偽善にしか感じられません。。。

 

・・頼むよ、モーガン。。

 

せっかくのジムのビールのエピソードが、只の辻褄合わせにしか見えなくなっちゃってるじゃないか・・・ 

 

シーズン4第14話の感想はコチラから

www.mariblog.jp

 

 

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