Wentwoth Season5-episode.5/2017~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー、タミー・マッキントッシュ他
絡まり合う伏線
・・うーん、今回はさすがに中だるみ感が半端ないですね。。
正直、殆ど特筆すべき点もなく、すべてが今後の展開の伏線に感じてしまうだけの回でした。
期待していたソーニャもイマイチ垢抜けず、リズもなんだか中途半端。
フランキーの行方だけが唯々心配です。
シーズン5第4話の感想はコチラ
以下『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第5話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
誤解と不幸の連鎖、その行きつく先は・・
とりあえず冒頭は、ファーガソンによって蔓延り始めたドラッグの脅威。
カズは苛立ちを募らせますが、非暴力を掲げてしまっている為、舐められまくり。
刑務所に戻ってくるソーニャの為、フランキーは空室だったビーの部屋へと移動。
アリーがビーの部屋で彼女が書いた自分のスケッチを眺める描写だけは、ちょっと切なくなりました。
・・やっぱり、ビー無き後のウェントワースはどうも停滞感が否めないですね。。
フランキーはビーのライバルとしてはあんなに存在感があったのに、今は随分迫力にかけます。
多分ボスじゃないから?
とはいえ、ビーも初めからトップドッグだったわけではありません。
刑務所の中の懲りない女同士の面々に揉まれ、逞しく成長したわけです。
しかしフランキーは既に、その一線から引退した身。。
更に彼女が安易に脱獄したい理由も、言ってしまえば只の保身。
ビーのように気がかりな娘がいるわけでも、その復讐なわけでもないのでイマイチピンときません。
しかもその為に恋人のブリジットのカードキーを、アリーに盗ませるなんて・・
あまりのフランキーらしからぬ行動に、ちょっと開いた口が塞がりません。
思い込みの激しいカズは相変わらず、ドラッグ流入元の看守ジェイクの策略にまんまとハマり、ジャクソン副看守長へとあらぬ憎しみを募らせていきます。
・・もうこれ以上ヴェラのような、アタマの悪い勘違いキャラを増やさないでほしいんですが・・
一瞬だけでも心が温まったのは、フランキー達がドリーンの移動申請の為のスピーチの練習を手伝うシーン。
昔のような仲間想いなフランキーの一面が垣間見えて少しほっとしました。
けれど何故彼女は転所出来ないのでしょう?
流れ的には一つくらい幸せな話がないと、視聴者の方がもう鬱屈してしまいそうです。
なんて思っていたら・・
まさかのジャクソンとカズが仲直り。。。
フランキーの脱獄工作で予備審問に向かうカズを乗せた護送車が大事故。
そしてそこに同乗していたジャクソンが、彼女を一命を賭して救うという・・
些細な負の連鎖により、憎しみ合う二人が事故をきっかけにわだかまりを解消するこの一連。
・・これ、どこかで見たパターンですね。。
正しく自分のお気に入り映画『クラッシュ』を完全に意識した脚本だったんじゃないでしょうか?
・・まあ、リスペクトしているのなら、あえて文句は言いませんが・・
ラスト、ファーガソンが深い絆を作った二人を横目に、また何か悪だくみをしているようですが、私的に一番気になったのは、アリーの行動。
ビーとの約束で絶ったはずのドラッグを、あそこまでして手に入れようとする意図は何なんでしょうか?
只、辛くなったのでまた逃げたくなっただけ?
ではあまりにもなので、結局、自分を死の淵へと追い込んだファーガソンへの復讐劇の始まりなんでしょうか?
どちらにせよ、アリーの命の灯が消えかけていくような気がして、不安の募る回でした。
シーズン5第6話の感想はコチラ
『ウェントワース女子刑務所』は
シーズン6までhulu(月額933円/無料期間=2週間)で観れます。