マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウェントワース女子刑務所』シーズン4の紹介と私的な感想(シーズン3迄ネタバレあり)

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Wentwoth Season4/2013~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ダニエル・コーマック、ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー他

 ウェントワース炎上。ファーガソンがいよいよ・・

・・燃えちゃいましたウェントワース。

でも3,4カ月ですぐに復活w

シーズン3の後半から怒涛のような急展開が続き軽く混乱しているので、まとめると、

シーズン1ではビーの過去を描き、
シーズン2ではビーの伝説を描き、
シーズン3ではビーの死闘を描き、
シーズン4ではビーの苦悩を描くといった感じでしょうか?

正直フランキーの出所によるフランキーロスが否めませんが・・

そしてとうとうシーズン4ではありえない人間がウェントワースに囚人としてやってきます。

ネタバレですが、パッケージのとおり、遂に彼女が女囚となって再登場してします。

さすがにコレ、アリなんでしょうか・・?

あまりの衝撃にまだうまくココロの整理がつきませんが。。

そしていよいよビーの闇も大分深くなっていきます。

ホルト家なき今、彼女は何を生き甲斐にしていくんでしょうか?

以下シーズン3を振り返りつつまとめてみます。

『ウェントワース女子刑務所』シーズン1の紹介記事はコチラ
『ウェントワース女子刑務所』シーズン2の紹介記事はコチラ
『ウェントワース女子刑務所』シーズン3の紹介記事はコチラ

 

 

 

 『ウェントワース』シーズン3までのあらすじ

ブライデン殺害後、いよいよ仮釈放なしの終身刑となりウェントワースに戻って来たビー・スミス。暴力に立ち向かうヒーローとして世間は彼女を称えるが、その周囲の反響とは裏腹に、目的を達成してしまった彼女の心は空虚感に満ちている。
ウェントワースに戻ると彼女の脱獄により規則が厳重になり刑務所内が重苦しい閉塞感に包まれている事を悟るビー。
子供を身ごもり不安を募らせるドリーン。娘との関係を修復できないままのリズ。
フランキーはボスの座を退いたことにより求心力が低下し、麻薬の密輸の不手際から別のグループの女囚達に命を狙われるようになっていく。
そんな仲間達の為、所内の体質改善に奮起し行動を起こしてゆくビーだが、その前に立ちはだかるのはやはり宿敵ファーガソン。
日毎狂気を帯びてゆく彼女の陰湿な謀略により、ビーは一旦は幻覚症状に陥らされてしまう。
しかしそんなファーガソンの策略を打ち砕いたのは、一度はバラバラになりかけたウェントワースの仲間達の友情。
ようやく反旗を翻し始めた看守たちと共に、ビーは錯乱してゆくファーガソンを徐々に追い詰めていく。
 

 『ウェントワース』シーズン3の感想

追い詰めらたフランキーにビーが手を差し伸べた時のフランキーの台詞、

「あんたと関わる人間はみんな死んでゆく」

・・この言葉でようやく気付きました。

『ウェントワース』は女囚版『ゴッドファーザー』なんだというコトを。。。

今ではすっかり逞しい女王蜂となってしまったビーですが、シーズン1の初めの頃は、只の気の良いおばさんでした。
しかし、彼女が守ろうとするヒトは皆殺されてゆき、その復讐の為、彼女はどんどん強くなっていく。
言わば、彼女はその大事なモノと引き換えにクウィーン・ビーへと変貌を遂げていったフランキーの言葉通り、もはや死神な気がしてきます。
この不幸の連鎖により、望まずながらも闇の道へ歩んで行ってしまう過程は『ゴッドファーザー』マイケルそのもの。

『ウェントワース』が男性目線でも共感できる原因はやっぱりこの、カタルシスなんだと思います。

今回そんな呪縛からようやく解き放たれ出所していくフランキーは、正にそんなダークサイドからの離脱を成功させた光の象徴

サイコパスの化身のようなファーガソンを、燃え盛る倉庫の中でちゃんと殺しておけばビーにもそのうち光明が見えたような気がして、悔やまれてなりません。
 

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 シーズン4から登場する2人の新キャラクター

群像劇な要素が強くなっていくシーズン4では、それまでの仲間や敵対するグループ以外にも、ビー自身に強い影響を及ぼすキャラクターが登場します。
その中でも特に注目なのがこの二人。
 

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カレン(カズ)・プロクター(タミー・マッキントッシュ)

ビーの元シンパで狂信的な自警団” レッド・ライト・ハンド”のリーダー。
ビーのブライデン殺害を美化し、「女性への暴力に反対する」事を目的に様々な暴行事件に関与した罪でウェントワースに収監される。
情緒的で感化されやすく、自分を警察に売ったのはビーだと思い込み激しく憎しみを抱いている。
 

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アリー・ノヴァク(ケイト・ジェンキンソン)

カズの右腕的存在であり、彼女の最大の理解者。
レズビアンの売春婦で麻薬中毒者だったが、カズに救われる過去を持つ。
ビーに対し憎悪の炎を燃やすカズとは対照的に、少しずつビーに魅せられていく。
 

 シーズン4の3つの見所

今回のシーズンは、3シーズンに渡って繰り広げられてきたビーとファーガソンの戦いの最終章です。
ファーガソンの知略は看守長だった頃より更に増し、もう殆ど『羊たちの沈黙』のレクター博士にしか見えません。(笑)
そして、最後にはとんでもない出来事が待っているシーズン4の見所を簡単に紹介しておきます。

①女囚ファーガソンの脅威

兎にも角にも先ずコレが最大の驚きであり、脅威
ちょっと現実離れし始めてきますが、そこはドラマというコトで。。
更にシーズン3までのファーガソンのコバンザメ、ヴェラもようやく看守長に昇格し、そんな彼女との心理バトルにも注目です。

②フランキーとブリジット

毎回フランキーおしでゴメンナサイ。。
ただ、やっぱりみんな気になると思うんです。フランキーは「ウェントワース」の唯一の希望の星なので!
今回仮出所してしまっている彼女は、いつもより出番が随分少なくなってしまいますが、それでも最後にはドラマの大事なトコロにちゃんと絡んできます。
そして前回の最終回でようやく結ばれた、ブリジットとの心の絆の行方は・・

③ビースミスの憂鬱

ヒーローとして確固たる地位を築いたビーですが、彼女は冒頭のシーンから極めて寡黙で冷静。
シーズン3迄の荒々しさは少々鳴りを潜め、このシーズンからはその彼女の孤独で空しい憂鬱が少しづつ描かれていきます。
ファーガソンとの頭脳戦に明けくれる日々の中で、精神的に病み始めていく彼女は何時になく痛々しく、ちょっとまともに観ていられないかも・・

しかしそんな彼女にもシーズン4の途中からは、新たな希望の光が見え始めます。
ちょっと想定外で驚いてしまいましたが、そんな希望があるうちはきっと彼女もまだ生きて行けそうな気がしますが・・

とりあえず、ビーはどうなるの!?という方はコチラへ 

『ウェントワース女子刑務所』
シーズン6までhulu(月額933円/無料期間=週間)で観れます。

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