The Walking Dead/2010~(アメリカ)
企画:フランク・ダラボン/原作:ロバート・カークマン
主演:アンドリュー・リンカーン/ノーマン・リーダス、サラ・ウェイン・キャリーズ、チャンドラー・リッグス、ジョン・バーンサル、スティーヴン・ユァン、レニー・ジェームズ他
究極のヒューマンドラマ。世紀末を舞台にした人間達の群像劇
彼是10年近くこのドラマを見続けているでしょうか?
元々ゾンビ映画好きだったんですが、アメリカでゾンビドラマが始まると聞いた時はもうあまりの嬉しさに鳥肌が立ちました。
更に企画は『ショーシャンクの空に』の監督で有名なフランク・ダラボン。
もう間違いなく面白い作品になると確信し、Hulu等の動画配信サービスにかたっぱしから契約したのもコレがキッカケです。
まだこのドラマを観ていない幸せな方ってどれくらいいるんでしょうか?
自分の回りは、自分に半ば強制的に見せられ、もう知らない人間は殆どいませんw
ゾンビモノと聞くとどうして日本人は敬遠しがちなんでしょうか?
ただ「コワイから・・」というヒトは、、
だいじょうぶです。『リング』や『呪怨』のジャパニーズホラーに比べれば全然怖くはありません。だってノロイですから。。
ちょっと「キモチ悪いのは・・」というヒトは、
だいじょぶです。貴方が昨日食べた刺身やホルモンは、外国人では中々食べられませんから。。
文化の違いなんでしょうか?
無宗教ですが、法によって火葬が義務付けられた自分達日本人にはそもそもゾンビ自体がピンとこないのかもしれません。
でも皆さん、海外旅行は好きですよね?
遠い異文化の地で、肌の色も違う、コトバも通じない相手と出逢った時、貴方ならどうしますか?
そんな人の普遍的な死生観をテーマに、見知らぬ土地で、出逢った事のない人たちと、ゾンビによって世界を共有せざるえない状況下で生き抜く人間達の苦悩と葛藤を描いている人間ドラマがこの『ウォーキングデッド』です。
今回は2018年10月8日から待望のシーズン9が再開される『ウォーキングデッド』をまだ見たことがない幸せな人たちに向けた私的な紹介をしてみます。
ウォーキングデッドって?
『ウォーキングデッド』は、2010年よりアメリカAMCにて放送されている『ゾンビによる世界の終末の中で生き抜く人間達を描いたヒューマンドラマです。
ロバート・カークマン原作のアメコミ『The Walking Dead』を基に、登場人物やその設定などはパラレルワールドのように描かれている本作品は、2018年までにシーズン8迄が製作されていますが、そのシーズン1の最終回で600万人の視聴者数を獲得し、AMCのオリジナルテレビシリーズ史上最高記録を樹立しました。
日本ではFOXチャンネルで放送され、Hulu、U-NEXT、Amazonプライム、Netflixでシーズン1~9までを視聴出来ます。
シーズンは回を追うごとに視聴者数を伸ばし続け、シーズン2の最終話で900万人、シーズン3の最終話1230万人、シーズン4の最終話で1570万人と米ケーブルテレビ史上最高視聴率を毎シーズン毎に更新してきました。
しかし2017年のシーズン7のプレミアで脅威の1730万人の視聴者数を記録したのを最後に、現在のところは緩やかに減少傾向にあります。
・・まあ、減少の理由はこのシリーズを観続けてきた方には明らかなので、ネタバレをしない為にここではあえて言及を差し控えます。
ゾンビものが苦手な人達へ、『ウォーキングデッド』のその魅力とは
前項でも述べたとおり、『ウォーキングデッド』は世界がゾンビによって支配された後の世界を描いているゾンビものドラマです。
あえてゾンビものと言及してみましたが、皆さんはゾンビものの作品ってどんなイメージをお持ちですか?
①汚らしいグロテスクなメイクをした怪物達が人間を襲う。
②ストーリーや人間達は皆乱暴で、銃やナイフを使いその怪物たちを殺しまくる。
③助かりそうになると必ず新たなゾンビが現れ、その人間達を殺す。
そういった設定や脚本が稚拙過ぎて、映画狂のオタクや怖がりな女子達には極めて敬遠されがちですが、むしろそういう方達にこそ観てもらいたいのがこの作品です。
この作品は安易になりがちなこのゾンビというテーマの中で、ヒトの本性、悲しいその性に鋭くメスを入れたドラマです。
卓越したメイクアップと発達したCG技術で加工されたゾンビ達はもちろんグロテスクですが、それ、厚化粧のドラッグクウィーンと大して変わらないので。
緻密なトリックやサスペンス的な要素はありませんが、生きるということだけに特化した作品は正に究極の人間ドラマなので。
如何にも生き残りそうな猛者でも、『ウォーキングデッド』の世界ではあっさりと死んでいきます。
逆に、絶対に生き残れなさそうなか弱い人間が、ありえない程逞しく成長していく事もあります。
それでも苦手意識が強い方は、劇中に登場するゾンビ達を誰か知らない異教徒の人々に置き換えてみてください。
彼らは貴方を警戒します。そして時には襲ってくることも。。
そう考えるとこの作品が一気に、ただのロードムービーに感じてきます。
そんな親も兄弟も友達もいない異世界で、右往左往しながら生き抜いていく『ウォーキングデッド』の世界の登場人物の誰かに、貴方もきっと感情移入してくるはず。。
この作品では、シーズン当初はゾンビによって殺されいく人間達も多かったですが、回を追うごとにその数は激減し、次第に人間は人間によって殺されていきます。
そう、本当に怖いのはゾンビではなく、無秩序な世界で生きていくうちに徐々に露わになる人間の本性そのもの。。
劇中、そんな世界の中では生きないという選択肢をとる人達もいます。
しかしそれはただの寂しいエゴイスト。
この作品に登場するキャラクター達の殆どは、誰かに生かされて生きています。
それでも苛烈なこの『ウォーキングデッド』の世界では、そんな愛する者、愛される者、愛されなかった者、皆一様に突然死がやってきます。
その壮絶な彼らの生き様には正に胸を抉られる思い。
このドラマはそんな普遍的なテーマの中で、フィクションですがリアルな人間のありのままが痛切に伝わってくるドラマです。
これから見始める人へ、とりあえず押さえておく6人の紹介
これから『ウォーキングデッド』を観られる方も、あまり躊躇しないで下さい。
元々複雑な設定はありませんので、これから紹介する6人だけ覚えて、後は頭をからっぽにしてただ見ているだけでだいじょぶです。
むしろ今から見られる方々の方が偏見なく観られて、うらやましいかも。。
リック・グライムズ(アンドリュー・リンカーン)
言わずと知れた主人公。
ジョージア州の片田舎で保安官をしていたが、ゾンビ蔓延る世界になってから旅路の果てにバージニア州のアレキサンドリアという共同体へと辿り着く。
皆を率いるリーダー的存在だが、妻や友人達を失い続けメンタルの弱さも目立つ。
カール・グライムズ (チャンドラー・リッグス)
リックの一人息子。
冷酷な父の友人に憧れていた時期もあったが、成長し、リックを凌ぐほどの道徳心を持つようになる。
異父兄弟の赤子、ジュディスを妹として大事に見守っている。
ダリル・ディクソン(ノーマン・リーダス)
リック達とアトランタから合流した元ならず者。
支配的な兄の影響で粗野な一面も多かったが、次第に仲間に溶け込んでゆく。
不器用だが仲間思いな一面も多く、その彼らの死の度に苦悩を背負い続ける。
最近ではリックの右腕的存在だが、無鉄砲な一面も多く、度々リックと衝突する。
マギー・グリーン(ローレン・コーハン)
アトランタ郊外の農場で育った娘。
リック達と知り合いその一人と結婚もしたが、夫はニーガンに撲殺される。
以来、夫の復讐を胸に誓い、アレキサンドリア近郊の別の共同体、ヒルトップを仕切る女リーダーへと成長する。
キャロル・ペルティエ(メリッサ・マクブライド)
アトランタから合流した敬虔なクリスチャンの女性。
夫からの虐待を受けていたが、彼とその娘の死後、その逞しさは日に日に増してゆき、今では誰からも一目置かれる、優秀なサバイバル能力を身に着けるようになる。
本人はそのギャップに苦悩を続け、一度は仲間から離れるが再び合流する。
アレキサンドリア近郊の別の共同体、キングダムの住人。
ニーガン (ジェフリー・ディーン・モーガン)
シーズン6から登場したリック達の最大の脅威。
圧倒的な恐怖政治で”救世主”というグループを統治し、リックやその他の共同体にもその支配力を見せつけている。
再三に渡る暴動や反乱も鎮めてきたが、リック達が共同戦線を組んだことにより、次第に追い詰められていく。
現在、このドラマシリーズはSeason8迄が終了しましたが、ゾンビアポカリプスの中でサバイバルを続ける人間達の究極のヒューマンドラマを、この機会に是非貴方もご覧になってみて下さい。
『ウォーキングデッド』シーズン8からの改善点を考察した記事はコチラ
『ウォーキング・デッド』は、
以下のVODで観れます。
アマプラで読めるKindle版原作漫画はコチラ
海外ドラマに特化するならhulu
(月額933円/無料期間=2週間)
最大手のレンタルと言えばTSUTAYA TV
(月額933円/無料期間=30日間)
安さを重視するならdTV
(月額500円/無料期間=31日間)
映画館でも安く観るならビデオパス
(月額562円/無料期間=30日間)
アニメや韓流も見たいならU-NEXT
(月額1990円/無料期間=31日間)
Amazonプライム(年会費4900円※月換算500円)なら会員特典でシーズン9まで無料で観れます。